manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

チームと共通言語

みなさん、こんにちは。

 

新たに昇格した本部長代理と人事部長とミーティングをしていた時の会話です。何かことを為そうとした際に、「一人じゃ辛いですよね」という意見でした。そうなんです。当初、この会社にやってきたばかりの頃、私も同じように思っていました。書物にも、金を抑えるための経理とヒトを抑えるための人事は必要と書いてあります。「ひとりじゃ何もできないよ」と嘆いていた記憶もあります。失意の中、親会社のどこかに仲間がいないか探し、結果としては何処からも「出せません」でしたので、さらに失意のどん底に叩き込まれました。

 

今にして思うと、この「出せません」な状況は実は結構よかったのではないかと感じています。確かに、大企業で経理や人事を経験した方は、機能としての枠組みを作り上げ、型にはめるのは得意なのだと思います。ただ、事業のこともわからない、会社に人脈もないわけですから、この組織が運用できるような血が通う枠組みを作れるわけがありません。ですので、脈々と同じように人が送り込まれてくるのであれば、有効なのでしょうが、それもいつまで続くかわかりません。そのような方々が来なくなった段階で枠組みが維持できなくなってしまいます。

 

ということで、我が社にも実は、過去の出向者が作り上げた枠組みがいくつか残っていたりします。今の部門長や関係者に「何でこれあるの?」と聞くと、「出向してきた社員が作ったものをずっと運用している」ということです。で、「なんの意味があってやってるの?」と問うと「さぁ、なんででしょうね」という感じです。

 

さて、私の話に戻りまして、結果として、そのようなサポートチームを形成できなかったため、残された選択肢は今の会社の正社員のみなさんと一緒に働ける環境を作るしかありませんでした。ということでの関係性の構築だったり、人材育成だったり、時間をかけて取り組んできた結果、ようやく少しは面で働きかけることのできる環境が整って来たように思います。何を言っているかというと、枠組みを作ることを先に走らせたわけではなく、信頼関係を構築することを優先した結果、ようやく機が熟してきたということです。

 

この会社でいくつかのプロジェクトを一緒にこなしてきた人事部長と、昇格のタイミングで足りない能力を認識し、学習意欲が高まっている本部長代理とであれば、面で社員に働きかけていくチームができるかもしれません。というところで、はたと気づきます。ずーっと、現場にいたわけなので、コーポレート機構であったり、アカウンティング、人的資源管理、などなどのベース知識があるわけではありません。とはいえ、こんなものは深いところは専門家の力を借りればよいわけですし、浅いところだけでも十分です。また、専門家になるわけでもありませんので、そんなのイチから教え込んでいては時間がいくらあっても足りませんね。

 

ただ、アカウンティングだけは、一度、じっくり、しっかりと歩みを止めて学ぶべきだと私は思っています。過去何度かこの手のトレーニングを主催したことがあるのですが、その後、共通言語の伝わり具合が違ってきます。また、一度学べば、一生忘れません。自転車に乗れるようになれば、二度と乗れない状態には戻らない。英語を話すのも同じですね。ということで、これからはこの手の活動にも時間を割いていきたいと感じています。

 

そういえば、今は副社長までに偉くなっているお方が、会計と英語と契約だけはきちんとできるようになっておいた方がよいと話していたことをふと思い出してしまいました。