manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

環境変化とスタンス

みなさん、こんにちは。

 

謹賀新年。明けましておめでとうございます。2022年、令和4年になります。つい先日に元号の変更があったと記憶しているのですが、時が経つのは早いですね。光陰矢の如しです。

 

このブログも早いもので3年目となりました。これまでと変わらず、思うところを思うように書いていきたいと思います。ご愛読いただいているみなさん、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

昨年は今の会社で新しいポジションにチャレンジして、目線・視野も大きく変わり、自分自身の変化を大きく感じた1年でした。今年はそれらをさらに深め、より実効的な能力を身につけていきたいと思います。

 

本年、初回の話題は環境変化です。私が所属する会社は大手企業の子会社となりますので、親会社との人事交流として出向や逆出向があります。先日、ある部下から「自分たちが逆出向しても、うまくできる」というようなコメントありました。私の意見としては、「それは難しい」と思いましたが、あまりそれを正面からぶつけたところで、理解を得ることは難しかろうと思いましてその場は一旦スルーしました。

 

その部下はプロパー社員で叩き上がってきた社員ですので、よくも悪くも社員に対する思いが強く、使命感が溢れているナイスガイなわけでして、それが故の信頼関係や組織に対する影響力があるわけです。一方で、出向や逆出向として、会社を越えて移った際に、その使命感ごと引っ越せるかというと、それはすごく難しいことのように思います。

 

これまで認識してきた部下・社員という対象が、構成する一人ひとりの特性・学歴・規範とされる考え方、全てが馴染みのないものです。そうした中で、うまくできる、と発言するあたりに「まだまだだなぁ」と感じたわけであります。私の場合は出向となりまして、その彼がふんだんに持っている組織や社員に対する使命感や愛着のようなものを持ち合わせていないところからのスタートでした。振り返ってみると、確かに「うまくやろう」と思って、異動したなぁと思いますので、その彼と同じ感じだったということですね笑

 

このように「来てみないとわからない」環境の変化が実は大いにあり、多くの方はそのことに気付くことなく、異動前の組織と同じように振る舞ってしまい、最初の数ヶ月を無駄にしてしまいます。それが最初の数ヶ月で済めばまだ救いがありまして、数年経った後でも、いまいちしっくりきていない方も多々いらっしゃるのではないかとも思います。

 

実は、多少のスタイルの違いはそれほど大きな要因ではなく、その方がどちらを向いて仕事をしているか、これに寄るところが大きいのだと思います。私の例で言えば、この会社の役員なのだから、この会社の発展や社員の成長を第一優先に考えて判断してくれるという期待があって、それがそうではなく、親会社や自分の出世のために、ということであれば、早晩、シカトされる存在になってしまうのだと思います。

 

さて、冒頭の話に戻して、子会社から親会社に逆出向した際に、親会社の社員は場合によっては自分よりも給料が高いかもしれません。そんな社員のために、その親会社のために自分の魂を賭けるような頑張りができるか。しかも社員の特性も違うわけですので、そう簡単にに言う事を聞いてくれません。そう、そんなに簡単に気持ちを切り替えることができたなら、それは神の所業となりますね。

 

煎じ詰めると、環境変化をよく見極め、自分のポジションに求められる使命を十分に理解し、その上で、自分の向かうスタンスを決め、それを十二分に社員とコミュニケーションしていく。このようなことを初回の異動でできたなら、それは天才と言ってもよいくらいのスゴイ技なのだと思います。逆に言えば、うまくいかない前提で、うまく行っていないことは何か、修正すべきことは何なのかを捉える、周囲に指摘してもらえる状態を作れることがまずは第一歩なのかもしれません。