manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

鏡と内省

みなさん、こんにちは。

 

本日、360度フィードバックの声が集まってきました。360度フィードバックを受けたことは何度もあるのですが、一番記憶に残っているのはシンガポール時代に実施したものです。ローカル社員が遠慮なく、ダメさを指摘してくれました。確かにしんどい出来事でしたが、このおかげで今の私があると思ってます。マネジメント経験が無く、シンガポールで初めてのマネージャーポジションでした。経験もないのに異国でのマネジメント。そんなのうまくいくはずがないというか、うまくいったら天才なシチュエーションです。やっぱりダメダメだったのね、とそれでも落ち込んだことを鮮明に覚えています。「マネジメントしていない」「メールで仕事の指示を出すのはメールの使い方が間違っている」「話が長い割に、何を言いたいのかわからない」こんなところでしょうか。ただ、これ以降、自分のマネジメントの至らなさに向かい合うようになったと思います。

 

それ以降の360度フィードバックは、日本国での実施です。それはもう、みなさん耳触りのよいコメントの嵐です。「大変勉強になってます」「素晴らしい」などなどで、ほっこりすることはあれど、あまり振り返りには栄養にならないコメントだったりします。たまに、何か伝えたいのだろうなぁと思う回答もありますが、抽象度が高く、ちょっと消化しずらかったり、アドバイスをくれるコーチと一緒に苦笑いしたこともありました。ということで、指摘するにもよいことを書こう、深く考えてもらおうとするあまり、なんかよくわからんわ、という流れになることもよくあるのでしょう。

 

さて、今回はどうかというと、想像したよりも、ビシビシ書いてくれるメンバーがいて、これは嬉しい誤算でした。本当に素直に感謝しかありません。批判的なことを書いてくれているし、いやいや、あなた実態知らないでしょ、というところは差っ引いても、これは本当に素晴らしいことだと思います。私も人間ですから、読んだ瞬間は「何言ってくれてんだよ(怒」という気持ちは芽生えます。未熟です。すいません。

 

ですが、読んだ後に、どうしてそういうコメントになるのかをじっくりと感情的なところも含めて考えると、色々と思い当たる節もあります。確かに、そう見えるだろうなぁという行動や発言が思い浮かんできます。なるほど、確かに一部のメンバーには贔屓目で、一部のメンバーには不公平なように映るかもしれない。そういう風に感じられててもおかしくない行動や発言があったようにも思います。日頃、偉そうに役員だから会社全体のことを考えないダメなのだ、と書きつつも、私の行動や発言はそうなっていない。少なくとも、そう捉えていない方がいるということが鏡に映し出されました。

 

多岐にわたるコメントは読むだけでも、それなりによい内省ができたように思います。鏡を当てて、自分自身の行動や発言が周囲にどう映るのか、それをどうしていくべきかを考えるのはとても大切だと改めて思いました。

 

今回の360度フィードバックのコメントをみて、たとえ言葉が足らなくても、ビシビシとストレートに書く方が本人のためになるということもよくわかりました。秋だけに、収穫の多い、実りの多い営みでした。