manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

覚悟の違いと

みなさん、こんにちは。

 

先日、経営チームでのチームビルディングのワークショプを実施しました。親会社からの出向組幹部とプロパーの幹部社員が混じっての会でした。内容の詳細をこの場で取り上げるのは適切ではありませんので、中身のお話はしませんが、その中で感じた違和感について、どこから来ているのかを少し振り返ってみました。その内容を書き留めたいと思います。

 

出向組とプロパーの違いは日常で色々と感じていまして、例えば、行動の早さや貪欲さが大きく異なります。プロパーの皆さんはよいと思ったことはすぐ取り入れて、見様見真似で試してみることは普通にやっていますし、うまくいかなくてもメゲずに次の機会にチャレンジします。一方で、出向組の方はもっともらしいことを賢く発言するわけですが、行動は遅い(多分、行動していない)、よいと思ったことでも、自分には合わないとスルーしたりとなかなか期待通りには育っていきません。ただ、勉強をしたりするのはお得意ですし、資料作成や説明はとても上手です。

 

これらの違いはどこから来るのか。確かに育ってきた環境も違いますし、中小企業と大企業で役割分担の考え方も違うでしょう。ですが、それだけでもなかったのだということをワークショップの発言の中から色々と見出すことができました。うまく言葉にできている自信はありませんが、それは自分自身の人生やキャリアに対する主体性だったり、組織に対する覚悟が大きく違うように感じました。

 

失敗への向き合い方やうまくいかなさそうなことへのチャレンジの姿勢。人生誰しも落ち込むときがあります。その落ちた所からの立ち直り方。このようなことは、経験が大きくものをいうように感じます。そういう経験があるかないか。ここが大きく違いました。失敗した数の多い少ない、失敗の大きさ小ささが大きく異なっていると感じたことが一つ。

 

もう一つは、会社と自分の人生・キャリアへの向き合い方、構え方が大きく違いました。適切な表現では無いかもしれませんが、プロパーのみなさんは他者に依存していません。逆に期待もしていないようにも感じます。自分の人生とキャリアは自分のもので、ここで必要とされないのなら、他へ行くことも大いにあり。ですが、一方で、組織への覚悟も持ち合わせています。そして、そうなんです。出向組はここがとても弱い。自分の意思で異動してきたわけではなくて、たまたまこういう機会にこういうポジションにアサインされたという所から始まるわけですので致し方ないところもあるでしょう。巡り合った部下もたまたまそこに居ただけです。妙な対比になりますが、プロパーの皆さんと比べてみた際には、自分のキャリアへの向かい合い方も弱く、組織への覚悟もなかなか醸成しにくいわけです。

 

と、分析的にはこれでよいのかもしれませんが、いやいや、我々はマネジメントチームなわけですから、このままではいけません。ですが、出向組はプロパーの皆さんほどの人生経験もなく、組織へのオーナーシップも弱い。だとすると、どう高めていくかはとても悩ましいところではあります。世には職業経営者という人種もいるわけですから、これからの1年・2年をどう過ごすかでここの違いは変わって来るのかもしれません。ですので、そこは育成するしか無いように感じています。ですが、一方で、役員や幹部は育成するものではないという世間一般の常識もよく聞くわけでして、それはどうしてなんだろうかとも思ったりもしました。まぁ、この出向して幹部、という形態がもしかしたら異常なのかもしれませんね。