manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

研修講師と現場

みなさん、こんにちは。

 

会社役員の身ではありながら、昨年度の就任以降、社内研修の講師を時々やらせていただいています。メンターの方に「それは君の仕事なのかね?」と問われそうですが、意図を持って担っていますので、「はい。そうです。」と答えたいです。当然ながら、本職のプロにはまけますので、全部頼みたいのは本心ですが、先立つモノがそれ程たくさんあるわけではありません。ただ、節約だけが目的だとしたら、「それは君の仕事なのか?」と問われた際にはYESとは言いにくいでしょう。

 

ということで、今回は何故、研修講師をしているのかについて、すこし触れたいと思います。私の分掌はスタフ部門でして、現業部門の方々と触れ合う機会があまり多くありません。にも関わらず、人の重要な判断に関わることがあります。例えば、昇格面談などです。そんな時に、初めまして!さぁ、面接一発勝負!これで、合格・不合格という判断を自信を持ってできませんし、された側も納得できないでしょう。研修での発言や取り組み姿勢はとてもよいINPUTになります。光ってる現場のエースに会うこともあります。面接は時間が短く、30分程度では、まぁ、わかることはわかりますが、人の一生を左右する判断には少し足りない。

 

私の前任の役員の方は「そんな初めて会う人に質問できない」と言うことを話していたそうですが、そんなの面接することが決まってから、必要ならインタビューすればよいし、なんなら会わなくても質問そのものはできるとも思います。とはいえ、本質的には正しくて、「知らない人の評価」なんて、難しすぎてできませんね。情報が足りない。

 

ただでさえ、揺さぶってくるコメントの多い会社です。シンガポールほどではありませんが、足を引っ張るコメントを日本人らしく、とても上手に繰り出して来ます。ただでさえ会ったことの無い人です。余計なINPUTがあれば、大いに揺さぶられてしまいます。まぁ、差し込んで来る方はそれを狙っているのでしょうが。

 

もちろんこれだけではなく、現場の一線の方に無理に時間を作ってもらい研修に来てもらっているわけですから、そこには貴重な現場の悩みだったり、素晴らしい取り組みだったり、生の声に触れることができます。これは本当に貴重です。同じ階層の職位のメンバーが集まるので、ワークショップも大いに盛り上がります。一人ひとりの纏っている空気を感じ、どの程度成長に貪欲なのか、部下を育てようと本気で悩んでいるのか、または楽したいだけなのか、いろんなことがわかりますね。

 

そして、そういうみなさんに私がこれまでの仕事で培って来た小ネタをちょいちょい挟みつつ、仕事で大切にしていることや哲学やたまには願っている夢のようなことをお話しします。刺さってるかどうかはわかりませんが、まぁ、聞いてくれるだけでよしでしょう。会社・組織は人の集まりで構成されていて、その一人ひとりと触れ合う大切な機会です。自己肯定的に、「これも経営の一つの仕事」と信じ切って、取り組んでいます。講師は疲れますが、とてもやりがいのある仕事ですね。