manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

こうすればたぶん

皆さん、こんにちわ。

 

小学校4年生の時に、将来どんな仕事をしたいか?という作文のお題がありました。私は無邪気に「毎日、内容が変わる仕事がしたい」と書きました。後日、先生に呼ばれ「それはとても大変なことだよ。本当にいいの?」と聞かれました。子供心になんでそんな夢のないこと言うねん、と思った記憶があります笑

 

学生は学ぶ内容は変わっていくものの、授業があり、部活動がありと生活のリズムは繰り返し型ですね。卒業し就職し、繰り返し的な仕事をした時期もなくは無いと思いますが、おおよそ、日々、異なる内容の仕事をしてきたように思います。

 

新たな解決すべきお題があり、得意なお題の時もあれば、初めてのこともあり、苦手なこともある、そんなことの繰り返しでした。私の限られた知識と知恵と影響力では到底お題は解けませんので、専門家の知識を借り、知恵を出し合い、影響力の強い人の力を使いながら仕事を進めてきました。

 

さて、会社役員の仕事はどうでしょうか。皆さんのご想像はどうなのかわかりませんが、私の過去のイメージで言うと、どーんとふんぞり返るような感じで席に座り、やってきた人の報告をうなずきながら聞き、指示を出す、あとは良しなに。そんなイメージを持ちませんか。ちょっと、古いか笑

 

小さな会社に外から移ってきた立場なので、そんな感じだと何の成果も出せないだろうと早々に気づきました。ということで、いろいろなことに首を突っ込み始めると、毎日、得べきお題が転がってきます。インパクトの大きい/小さい、レベルの高い/低いの差はあれ、人の集団である組織が巻き起こす課題なので、本質的には経企時代のお題とそれほど差はありません。

 

お題に挑むことになりますが、とにかく量が多い。量は多いが、ひとつ一つがそれなりに重たい。そんな時に大切なことは、物事を深く知ろうとしすぎないことがひとつ。もう一つは、こうすれば、きっと、こうなるだろう。と、将来に向けたアクションの決め事をすることです。

 

深く知ろうとすると、キリがありません。ですが、お題を持っている担当者の方がはるかに長い時間、そのお題に関わっているので、彼/彼女以上に詳しくはなれません。知るほど、原因が知りたくなります。そして、なぜなぜ分析が始まります。過去、何がよくなかったのかが明らかになり、犯人も見つかるでしょう。その時に気づきます。で、次のアクションは?

 

これは、大規模システム開発やメーカーとして品質事故を起こしてはならない製品を世に出すにはとても大切なことだと思います。再発防止は必須ですし、品質事故はお客様の信頼をなくすので、生死にかかわります。未然に防ぎたい。

 

とはいえ、こちらは小さな会社です。解くべきお題も多い。一つひとつの分析に時間をかけようが、かけまいが大差ありません。まず、試してみる。これが大切です。この時に、重要なコミュニケーションスタイルがあります。皆さん、失敗したくないし、文句を言われたくない。でも、将来に向けアクションを起こさないといけません。

 

答えを先に言うと、どんな選択肢を取ろうが、何をやっても、「結果がどうなるかはわからない」が正解です。だって、将来のことなんだし、何が起こるかわかるわけがない。

 

ですが、仮説は立てられると思います。なので、私はいつも「こうすれば、たぶん、こういうことになるよ。だから、やってみよう」と伝えるようにしています。「うまくいく」とは言いません笑。割と適当な因果関係で整理していますが、はい。おおよそ当たりますし、当たらないことも、それなりにあります。そして、失敗しても、「ダメなことがわかってよかったね」と言うようにしています。

 

最初の頃は、みなさん「それで、ええんかいな」という顔をしていましたが、最近は慣れてきていただいたのか笑、「仕方ないから、やってみるかね」という様子に変わってきたような感じがします。

 

あ、そうだ。「だから、あの時うまくいくわけないって、言ったのに」という私の嫌いな台詞があります。だったら、死ぬ気で止めに来いよと。外野から評論しても、痛くもかゆくもありません。気分は悪くなりますが笑。やっても見ないのに、「うまくいかない」ことがわかるハズがないのです。