manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

個と組織

みなさん、こんにちわ。

 

先日、「組織と個」という似たようなタイトルの記事を書きました。紛らわしいですね。ごめんなさい。今回は別の話です。

 

アオアシ17巻の177話に出てきます。ユースは「あくまで個」ですと。ユースに所属する皆さんはプロを目指しているので、そこにたどり着けるかどうかが使命です。そこに青春の全てをかけています。

 

サッカーはチームスポーツです。一方で、チームは個の集団でもあります。ひとり一人が上手なら、チームも強い。個々に意識が共有されていれば、チームはさらに強い。このチームはこういう特徴の11人が集まっているから、こんなトレーニングでこんな得意技を作って、大会で優勝したい。

 

高校サッカーもチームが主語だと思います。大学の頃や社会人サッカーチームではそんな気持ちでプレイしていたように思います。チームのために。長年一緒に過ごした仲間、チームメイトの絆のようなものもありますね。One teamです。

 

これに対して、個を中心に据えた場合、どうなるでしょう。フィジカルやスキルの水準は一定以上あるとして、どこのチームに行っても、共通する考え方を知っているか、その考え方がベースにあって、チームの戦術に即したプレイをできるかが求められるでしょう。所属したチームの戦略を理解し、求められる役割を実現できるクレバーさも必要かもしれません。サイドバックスペシャリストなんかは、イメージしやすいかもしれません。

 

個に焦点を当てると、人事や経理スペシャリストはこれにあたるかもしれません。会社の業態の違いはあれど、経験と知識が一定あれば、それなりに入っていけるでしょう。営業もBtoBなどであれば、一定の応用はできるかもしれません。

 

これらのみなさんは、「個」に軸足があるので、とても専門的であり、ビジネスモデルに対しても理解がはやく、まさにどのチームに行ってもそれなりに活躍することができると思います。

 

経営企画なんかは対極的で、仕事が面白いがこちら方面のキャリア形成にはあんまりです。この個を持つ人が経営企画で2〜3年過ごすのはとてもよいと思います。うまくいけば、個が組織を学べます。経営企画は今回取り上げた個にはなりにくいと思いますが、その話はまたの機会にします。

 

話を戻して「個と組織」の話です。組織が軸足の方からすると、この個が軸足の人の振る舞いが時に奇異に映ります。組織に軸足のある方は組織が絶対です。for the team が優先順位の1番です。経理や人事で「個」が軸足の方は、例えば決算やルールなどの優先順位の方が上の場合があります。

 

これが実に相互に分かり合えない。各々、得たい経験や達成したいことが異なります。個を磨いていきたいのか、組織を主語にするのか。企業運営において、この違いから紡ぎ出されるGAPへの理解が大切になってくると思います。