manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

サッカー観と仕事観

みなさん、こんにちわ。

 

昨日、アオアシの19巻が発売されました。マネジメントにも応用の効くシーンがたくさんありオススメです(シツコイですね)。19巻では、高校サッカーを題材にした組織への帰属意識がテーマになりますね。いつか取り上げたいテーマです。

 

さて、今日は、前回の続きとして、サッカー観と仕事観について考えてたいと思います。

 

アオアシ55話です。

 

コーチは話しています。アシトくんの大きな欠点の1つにサッカー観の狭さがあると。サッカーを個で捉える。自分が活躍するために。自分がチームを引っ張るために。サッカーが自分の域を出ない。考えない選手の典型だ。

 

そして、サッカーの基本はトライアングルの話に発展するのですが、それはさておき、このサッカー観を仕事に置き換えて考えてみます。

 

まず、個で仕事するのか、組織で仕事をするのかもありますね。個で仕事をすることからの脱皮の難しさも以前取り上げました。

 

今回は前回の話題の続きです。経営企画時代の仕事観と今の立場での仕事観の違いについて振り返ってみようと思います。

 

経営企画時代に社長や役員から課題を受け取ります。プロジェクト化して、期日をセットして、活動します。いろいろもつれ合いながらも、モノゴトを進めると決めて、コトが起こります。コトは企業買収や会社統合、事業移管などをイメージしてもらえればと思います。

 

プロジェクトそのものは成功裏に終わります。よっしゃー、いろいろあったけど、ミッション完了です。

 

と、果たして、そうでしょうか?

 

自分の仕事を「プロジェクト完遂」と捉えると、そこでミッション終了はその通りです。ただ、企業経営、組織運営として、本当にミッション終了なのか?が、問いかけになります。

 

はい。経営側から見ると、それだけでは不足がありますね。統合した会社が上手く業績をあげたり、買収した企業とのシナジーが発揮される。永続的であれば、なお良しです。

 

プロジェクトを完遂させることは確かにミッションですが、それが終わった後、組織運営が上手く行くような何かを残しておいたり、しばらくの間は関与していくことが必要だったのでしょう。

 

例えば、ある組織の赤字プロジェクトの撲滅がテーマであったとします。優秀な火消し役がハンズオンで入り込んで、赤字要素を潰して、プロジェクト完了!。

 

ただ、やはりこれでは不十分です。その人がいなくなると、また再燃します。ある組織に火消しノウハウを引き継ぐ方を育て、赤字を防げる仕組みを設けて、運営が定着することが真のミッション完了です。

 

いゃぁ。そんなところまでは無理ですよ。という声が聞こえてきそうですし、経営企画時代の私が聞いても同じことをいいますね笑

 

ですが、役員側に立ってみると、たとえできなかったとしても、ここまで仕事観を持つべきだったと、振り返ったわけであります。プロジェクトが滞りなく終わるだけだと確かに不十分です。となると、納期に遅れがなかったり、アウトプットが完璧だったりするよりも大切なことがありますね。経営企画以外の関係者を多く巻き込むことや、ノウハウを共有する前提でコトに当たる方が会社全体にとってはよかったりすると思います。構え方が違いますね。

 

昔、部下に「プロジェクトと組織運営は違う」と指導をしていて、伝わらず悲しい思いをしました。ただ、私自身も会社経営の観点からは充分にはわかっていなかったわけです。釈迦の手のひらでイキってる悟空の状況です。恥ずかしい。

 

あ、そうだ。先日、本体の社長へ業務報告をする機会がありました。経営企画時代の自分の仕事観が狭かった反省の弁を述べたところ、「ようやくわかったか」というような顔をされました。あくまで、主観なので、たぶん、ですが笑