manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

遊軍の心得

みなさん、こんにちわ。

 

遊軍という言葉があります。待機していて、機を見て活動する軍隊。経営企画的なみなさんはきっと遊軍なんだと思います。最初に経営企画に配属された際に、コレという定常業務がなかったことを不安に思ったものです。

 

昔、経営企画部長に「みなさんは海兵隊であって欲しい」と薫陶を受があります。聞いた時は「海兵隊?ピンと来ないなぁ」と思いましたが、概念的には遊軍と近いかもしれません。遊軍ですので、機を見て動くわけなのですが、動くためにこれはあった方がいいと思う能力について考えたいと思います。

 

まず最初にあげたいのは「会計」「アカウンティング」の知識です。恥を忍んで書きますが、私のキャリアはSEから始まりましたので、この辺のことがさっぱりと、気持ちいいくらい分かってませんでした。売上と利益の違いもよくわかりません。経営トップからいろいろミッションを授かり動くことになります。そもそもそれがPL(損益計算書)のどこに効くのか、分かっているのか分かっていないのかで深みがまったく違います。

 

会計が苦手な人はもしかすると多いかもしれません。まず簡単な本で勉強することと、経理の方とお友達になることをオススメします。私の薄っぺらい知識だけだと心許ないので、経理の方に専門的なところはよくフォローしてもらい、とてもたすけてもらいました。

 

次に鍛えておいた方がよい能力にプロジェクト運営能力があります。目標となるアウトプットや状態を定義して、ある一定の期間でチームでことをなす。そのために必要となる能力です。これは山口周さんの著書に学ぶところが多いです。システム開発などのプロジェクトマネジメントというよりも、コンサルティングのプロジェクトが題材なので、経営企画なみなさんには馴染みやすいと思います。ここで鍵となるのはコミュニケーション力だと思います。異なる思惑の持つ人達に働きかけて、騙し騙しでも目的を果たすにはこの力が高くないとやっていけません。コミュニケーションはこれだけをおかずにごはんを何杯でも行けるので、今回詳細に語ることはやめておきます。

 

最後に、言語化しにくいのですが、「機を見る」力を取り上げたいと思います。これはとても大切なように思います。何というか、「今ならできるかも」、というタイミングがあるのです。その時でなければ「箸にも棒にもかからない」お題が、経営陣の面子や議論の流れで「イケるかも」となります。ある人のちょっとした発言で流れが変わる時があるのです。

 

機が熟すというほどではありませんが、煙のようなものがすーっと立ち昇ります。ここでぐーっと推すのです。私は「波」とか「流れ」という言葉を使って表現していますが、この波のない中で、どんなに一生懸命に分析しようが提案しようがダメなのです。箸にも棒にもかかりません。

 

百発百中なんてできる訳ないので、無駄弾は撃ちます。もちろん撃ちまくりました。撃ちまくる事でこの波のようなものの存在に気付くことができました。どうせなら無駄なことはしたくないですよね、みなさんも。ですので「これは!」という時こそ、周りをよく観察して、波を掴んでください。。

 

さて、遊軍の心得として、格好よく言うとすれば、波が来た際に、波に乗れるように準備をしておくことなのでしょう。ただ、現実は無理矢理に波を起こすこともあり、偶然に救われることも少なからずあったと思います。

 

と、ここまで書いてみて、昔の自分の仕事振りを今の立場から振り返ると「仕事観」の狭さがが気になってきました。「仕事観」については次回取り上げたいと思います。