manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

遊軍のいとま

みなさん、こんにちわ。

 

前回、経営企画部門に在籍時、遊軍のように仕事していたことをご紹介しました。遊軍には遊ぶという言葉が入っています。そうなんです。プロジェクトなどが盛り上がっていないときには、すこし「いとま」があります。用事のない時間です。この時間をどう過ごしていたかと、今の立場から、遊軍の皆さんにどう過ごしてもらえるとありがたいかをお話したいと思います。

 

はい。経営企画部門にいれば、いろいろな情報が集まってきます。会社幹部の皆さんは総合研究所だったり、コンサルティングファームの方だったり、投資銀行の方だったりとお会いします。そして、いろいろな書物を置いていきます。当然、上の方は読むような時間も手間もないので、お渡しいただきます。そして、それを真面目に読んでしまうのです。「いとま」がありますので。それで、いろいろな知識や分析力を身に着けてしまいます。

 

ここで身に着けた知識や情報を振り返ってみると、あまりこれが役に立ったことはありません。多分、賢くなったのだと思いますし、他人に「きみ、こんなことも知らないの?」と自慢できる時もあるかもしれません。ただ、知識や分析力を高めても、それが実際の仕事に活かせたことは無いように思います。でも、賢くならないとダメだと、お勉強してしまっていたのです。眠い目をこすりながら、結構な時間を使ったように思います。あと、なんとか会議という幹部向けの報告会で傍聴することにかなりの時間を使いました。これも、ほとんど覚えていないといっていいくらいです笑、無駄な時間でした。

 

役に立ったなと思うのは、社長の話を聞くのはよかったです。若かりし頃は、お言葉を意味も分からず、伝書鳩でしたが、意味が分かるようになり、次に、どうしてそういう風に思うのかを考えるようになりました。思考のプロセスを辿り、経営者として、こういうことを考えてるんだなということが徐々にわかるようになってきたと思います。これは、今の立場でも、経営企画の皆さんにやってほしいなぁと思うことです。

 

忙しそうにしているので、話しかけずらい。それは、そんな雰囲気を出している人がダメなんです。あと、自分のために無駄な時間をとってもらってよいのか?と遠慮する人もいます。遠慮は必要ないと思います。むしろ、来てほしい。考え方や課題を共有できれば、とてもありがたいことなのです。

 

あと、これをやってくれるととてもありがたいということが実はあるのですが、それは「現場に行ってほしい」「他部門と仲良くしてほしい」ということです。役員とて、ひとりの人間です。使える時間も限られていますし、すべてのことをわかっているわけではありません。また、みんなに好かれているということはないでしょう。(逆に、好かれているとしたら奇跡です)

 

ですが、一緒に仕事をしている経営企画のメンバーが現場に顔を出し、役員の知らないことを知ってくれていて、こちらの課題感に「それはちょっと違いますよ」と笑いながら言ってほしいのです。あんまり、真顔で言われるときついですが笑。そして、願わくば、影響力なんかも持っていたりして、こちらがやりたいなぁ、と思っていて、でも影響力がないなぁと思っていることを突破してくれたりなんてすると、嬉しくて泣いてしまうかもしれません。

 

というところで、「いとま」の間は勉強や会議に出るのではなく、上下左右の人々と交流し、いろいろな考え方に触れ、仲良くなり、影響力のかけらを集めてきてくれたりすると、きっと後々によいことがみなさんにもあるでしょう。