manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

経営企画の機能

みなさん、こんにちは。

 

大企業にいる方にとっても、中小企業にいる方にとっても、経営企画って何しているのかわからない不思議な組織ではないかと思います。会社により異なるのでしょうが、昔、同僚が調べた感じですと、中期経営計画の策定だったり、グループ経営だったり、財務戦略だったり、社長や経営側の要請を受けて、いろいろな取り組みをしているのだと思います。

 

私が在籍していた時代の経営企画の運営は各部員が横断的にチームを組んで、時には経営陣からのお題に対応したり、部員初の施策に取り組んだりとおおらかだったように思います。時代かもしれません笑。大企業の経営の施策を経営企画部員が提案できるのは、やりがいがあったのだと思います。部門長の特性だったのでしょうね。とはいえ、部門長に認めてもらったり、経営陣にやってもよいよといわれなければ、実行には移りませんし、企画倒れも星の数ほどありました。ボツ資料もいっぱい作りました。

 

読んでいる限りでは、何やらカッコよくて、使命感があって、やりがいのある仕事に感じるかもしれません。が、実際の様子は大きく違います。というのも、大企業では大きく機能分化が進んでいまして、経理経理、法務は法務、財務は財務と守備範囲が明確です。残った経営企画の機能や権限は?というと、非常に曖昧です。その上、社長は権威があり、経営企画を後押ししてくれるとも限りません。むしろ、そうでは無いことの方が多いように思います。となると、当然、さぁ、実行するよ、となった際には、びっくりするくらい「えっ、これ、ここからどうするの?」という感じです。まぁ、お陰様で磨かれた部分もきっとあるのでしょう。ただ、アプローチは制度だったり、組織だったりを変えていくようなことが多かったのでしょう。それでも、必死に考えて、推進していったし、仕事においての後悔はあまりありません笑

 

さて、折角ですので、中小企業の方も考えてみましょう。はい。今の私のお膝元のかわいい部下たちのことです。こちらはこちらで、日々、いろいろなことが起こります。コンプライアンスの問題だったり、取締役会の対応だったり、個々の投資の判断だったり、予算編成、バジェットコントロールの報告、内部統制強化策・モニタリング、セキュリティ、風土改革、ビジョン作ろう、次から次へともうお腹いっぱいです。当然のことですが、大企業の経営企画はそれなりに人がいますが、こちらは数名です。しかもかなり若い方の数です。もう笑うしかありませんね。ということで、かなりのオールラウンダーである必要がありますね。

 

みなさんがどちらに面白味を感じるかはさておき、双方に双方の面白さがあると私は思います。ただ、企業経営を理解し、学ぶにはやはり中小企業の方がよい、というのが私の持論です。守備範囲・機能分担・役割分担を十分にしておらず、経営陣と同じ目線で様々な施策を一体的に推進していけると思います。まさに右腕。右脳くらいあるかもしれません。

 

昔、大企業に勤めていて、中小企業のオーナーの娘と結婚して、その企業の常務になったヤツが奇しくも言っていました。「大企業からの転職組は中小企業で施策を回せない」と。機能分担、枠組みから動かす、そんなアプローチでは、中小企業の個々人は微塵も反応しないということなんでしょう。ということで、何を言いたいかというと、右腕の腕力にも期待しますし、経営陣自らが介入していかないとダメなんだろうと言うことです。奥深いですね。