manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

やくに立つ「ぬえ」になるために

みなさん、おはようございます。

 

私は会社人生のある期間、経営企画部門で過ごしていました。延べると10年くらい過ごしたかもしれません。経営企画部門は時代の流れや経営トップの考えに合わせて変化する部門なんだと思います。「ぬえ」のような存在ですね。(wikiからの引用で、「掴みどころがなく、立ち回りは巧みだが得体の知れない人物を喩える際に使われる」)あるひとつの会社の経営企画部門にしか在籍したことがないので、他の会社がどのような様子なのかはあまり知りませんので、うちは違うぞ!という方がいらっしゃるかもしれませんが、その際はごめんなさい。

 

これは個人的な意見ですが、経営企画部門の経験はキャリア形成にはあまりに役に立たない、危うい経験になる可能性が高いと思っています。ただ、仕事は面白いので、これがまた悪く作用します笑。一方で、経営企画部門時代に自分たちのやっていたことが何かの役に立っていたのかと疑問に思っていたりしました。

 

ですが、今回、会社役員側に立ってみると、それはもう、欲しくて、欲しくてたまらない人たちだということがよくわかりました。業務部門は日々のお仕事で、経営側でこういうことをお願いしたいと思っても微動だにしません。ビジネスラインはもっと冷たいです笑

 

おそらく多くの方が、こう思って、経営企画部門を設置したり、その役割を担ってほしい人を外部から採用したり、社内から選抜するのではないかと思います。ただ、経営企画部門を機能させるのがなかなか難しいのではないかと感じます。

 

社内からの選抜の際には、選抜された側はイキってしまいますし、他の社員はどうしてもやっかんでしまいます。社外からの場合は、社内の文脈がわからないので、手も足も出しにくい。いずれの場合も、経営企画部門にお越しいただいた方は頑張ってお仕事をして、その人のできる範囲でのアウトプットはまとまるのでしょう。はい、これもこれでありがたくはあります。

 

ですが、本当にお願いしたいことは、周囲に働きかけて、物事を動かし変化を起こしていくことです。なかなかそのように動けないし、社内のやっかみが邪魔をします。「私たちには、なんの権限もありませんので、できませんわ」よく聞くセリフです。だろうね。私もそう思っていたし笑

 

そうなんです。この主張の通りで、経営企画部門が活躍するには、組織の風土が経営側がこうしたいと思うことに協力しようという状況になっていないとあまりにキツイ。でも、そうなっている組織なんて、世の中にはほとんどないと思います。(私が知らないだけで、あるのかもしれませんが)

 

経営企画部門に来た人に「がんばれ~」というだけでは、無責任でしょう。当然、経営側も一緒になって働きかけることが大切です。そういえば、若いころに、この辺りの感覚がよくわからず、苦労したことを思い出しました。「俺(社長)の名前を使って、勝手なことをするな」と怒られました。はい、何度か、踏み外した記憶があります。

 

と、いうことで、経営トップに使えた経験と経営側からどういうことがありがたく思えるのかについて、ここから何回かに分けて、考えを整理していきたいと思います。