manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

アオアシ

みなさん、こんにちは。

 

唐突ですが、アオアシという漫画をご存じでしょうか。Jリーグのチェアマンの村井さんもご推奨のサッカー漫画です笑

 

この中にいくつか私の好きなシーンがありまして、日々の仕事と関連して、少しずつご紹介していきたいと思います。うまく説明できるか、自信がありませんので、あまりよくわからなかったら、ごめんなさい。あと、マンガを読まなかったり、サッカーにご興味のない方には、ハテナ?なお話なので、読み飛ばしてください。

 

アオアシでは、サッカーでプロを目指すアシトくんが、Jリーグ所属のクラブチームのユースでの練習や試合を通じて成長していく様子が描かれています。コーチとの対話やサッカーの戦術に関わる概念が解説されていて、いつもおもしろく読ませていただいています。

 

今日はその中で私の大好きなシーンを取り上げて、マネジメントとの関係について、お話できればと思います。

 

場面は、入団テスト。試合後、アシトくんとコーチが面談するシーンです。コーチが問いかけます。「最後に得点した場面で、なぜ、あそこにパスをだしたのか?」アシトくんは上手に説明できません。でも、コーチは黙って待ちます。言葉を選び、紡ぎ、説明していきます。それを聞いて、コーチが微笑みます。

 

さて、この行動はどういう意味があるのでしょうか。うまくいった行動を振り返り、言語化することで、次に同じような状態になった際に、その再現性を高めることができるのです。以前、サッカーを用いて、「ドラクエ理論」の説明をしました。新たな営みを習得したい際、少しレベルを落とした場所で試し、失敗体験と成功体験を通じて、スキルを定着させることです。

 

ただ、何もしなければ、多くの場合、ここでの成功体験も失敗体験も素通りしてしまします。言語化による振り返りを通じて、似たような状況になった際に、記憶の引き出しを開けやすくしておくのです。引き出しやすくするには、もう一つコツが必要なのですが、長くなるので、それはまたの機会にします。

 

折角ですので、仕事上も、この考え方を活かして、1on1を通じて、ひとり一人の能力開発に取り組んでいます。ですが、なかなかこれがうまくいきません。私は「うまくいったことを話してください」と問いかけます。たいていの場合は、うまくいった事象を教えてくれます。「受注できました」とか、「説明会で上手に説明できました」など、そんな話です。

 

サッカーの例でいうと、「シュート決まりました」です。これでは再現も何もありませんね笑。アシトくんの例でいえば、「左からパスが来て、トラップして、ボールとゴールを同時に見れる位置にボールが置けた。ワンステップで遠くに蹴れる場所にボールがある。右サイドから斜めにゴールに向かって走りこんでくる〇〇くんと目が合った。彼の走るスピードから、ちょうど届くだろう位置を狙って、山なりのボールを蹴った」というような感じです。

 

ここに何があるかというと、状況分析と仮説と行動です。その時はどのような環境であったのか。お客様との関係は?飲みに行けるくらいの関係なのか、それとも打ち合わせはいつでもできるくらいなのか。仮説は、お客様はこういうことに困っているので、こういうストーリーで話せば、興味を持ってくれるかもしれない。その上で、生産管理のソフトウェアの紹介と参考価格をお持ちし、事例を紹介したところ、興味を持ってもらった。こんな感じです。

 

状況分析がすべて正しく、仮説がすべてうまくハマり、行動がよい結果につながることなんてまずありえません。ですので、うまくいった例から、自分の得意なことやよい結果につながる行動パターンを整理するのです。そうして、状況分析のスキルを高める、仮説を多く持ち、行動のスピードをあげます(行動の躊躇をなくします)。

 

と、かっこよく書きましたが、多くの場合、上記のように状況・仮説・行動がきれいに説明できる方はなかなかいないでしょう。ということで、まぁ、できる限りは頑張りますが、楽しく振り返えることを心がけています。できないことを、やれと言い続けていても、できるようにはなれませんので、一歩ずつ、一緒に成長していければよいですね。