manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

うまくいかない理由

みなさん、こんにちは。

 

先日、サッカーに参加していた際の出来事です。チームメートのひとりがトコトコやってきて、「まなおうさん、うまくいきませんね」と。そうなんです、どうにも連携がうまくいかず、攻撃も守備もうまくいっていませんでした。原因は割とシンプルで一緒にプレイしているメンバーの1人が周りを見ずに自分のタイミングだけでプレイしているので、その彼がパスを出さない限りは攻撃はうまくいきません。守備については、後ろの方にいるメンバーが前の方にいるメンバーにコーチングができれば随分と変わってくるのですが、声がけが少なすぎました。私の見立てなので、これが必ず真実、ということではありませんが、ボール保持者の顔が上がっていないワケですから、パスが繋がらないのは自明の理でありまして、まぁ、なるべくしてうまくいっていないということです。

 

さて、会社の方に話を移しても、同じことが言えるようにも思います。あぁ、この方、うまくいっていないなぁ、という社員を見ると、どうにも周りが見えていません。自分に求められている役割と自分のできることが異なっているにも関わらず、できることにしか取り組んでいません。できないことが急にできるようになるわけはありませんので、苦手なことであれば、誰かに頼んでもよいはずです。ですが、周りの誰に頼んでも良いかわからず、モジモジしています。

 

頼んだことができないなら、できないと言ってもよいと思っているのですが、「やります」と答えてしまいます。試行錯誤はしているのでしょうが、結果だけ見れば、「できていない」。サッカーの例で言えば、そこのスペースにドリブルで仕掛けたって、よい結果にはならないことが周囲からみて明白なのに、突っ込んでいってしまうわけです。

 

冒頭のサッカー選手の話で言えば、その彼がうまくいっていない原因が自分にあることに気づかない限りは、総体としてのチームはよくなりません。ただ、この彼が「自分で気付く」ことも難しい。ですが、真剣勝負のチームであれば、それを放置しておくわけにもいきません。チームメートからの指摘を飲み込めるかどうか。飲み込んで、プレイスタイルを変化させられればよいですが、そうでなければ、鍵となるポジションで使い続けられることはなくなります。うまくいかない原因が自分にあって、それが「わかり」、そして「行動が変わる」。ここまでセットでできるようになることはそう簡単なことではありません。

 

同じようなことが会社でも起こってしまいます。一方で、会社にはそんなによい人材が溢れているわけでもありませんし、頻繁にポジションを変更することもできません。付け足すと、同じ環境に居るのが好きで、それに慣れていたりもします。ということで、うまくいっていない原因がは自分にあり、その理由がわかり、行動や発言を変化させていくこともさらに難しかったりします。ついでにいうと、うまくいっていないことに気付けていない可能性もあったりします。

 

サッカーであれば、コーチや監督、場合によってはキャプテンが働きかけをすべきなのと同じように、会社では上司やコーチに気付かせてもらい、導いてもらう機会があるはずです。ただ、本人がこれまでの成功体験や自分のプレイスタイルを信じ切ってしまうが故にこれらの働きかけが有効に作用しないことも多いと思います。うまくいっていると思っていることが、うまくいかない理由という逆説的なお話でした。