manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

学ぶよりも大切なこと

みなさん、こんにちは。

ようやく金曜日です。今週は少し疲れましたね。昨日のサッカー日本代表U22の試合は残念でした。気持ちを切り替えて、次に頑張って!!

 

さて、未熟なメンバーに集まってもらって、トレーニングの講師をしたことで、とても有意義な経験ができたことを前回紹介しました。その際に仮説があったと言及しましたので、その仮説について、今回は紹介したいと思います。

 

私は学生の頃からサッカーをしていまして、下手の横好きで、まだ、継続できています。有難いことですね。

 

学生時代は走れる、蹴れるで、とても楽しくサッカーしていたのですが、社会人になるとなかなかトレーニングもできません。ですので、体力も衰え、思うような動きも出来ず困っていました。

 

そんな時に、大学院に行ってサッカーを学んだ友達がチームに合流しました。ちょうど悩んでいたし、折角のチャンスなので、相談して、いろいろ教えてもらいました。会話を重ねるにつれ、目から鱗が落ちまくりです。ずーっとサッカーをやっているのに、サッカーのことをこんなにも知らなかったのかと驚きました笑。大学院すごいぞ(それは、そうですね笑)。よーし、わかった!あとはやるだけです。

 

と、ここまではよかったのですが、頭で理解しても、学んだことがなかなかうまくできないのです。サッカーに限らず、スポーツ経験のある方にはわかるでしょう。トラップの際の体の向き、トラップをした時のボールの置き方、すぐに蹴れるところにボールを置きながらのボール保持などなど、そんなことです。(サッカーをしたことのない方にはピンと来ないですね。すいません)

 

サッカーのゲームは当然ながら、都度動いていて、状況が変わります。敵もボールを奪いにきます。刻々と変わる状況を知覚して、瞬時に判断して、学んだことを活かして、えっ、右向くの?左向くの?トラップできなーい。という感じです。まったく、あきません(ダメですという意味)。思考のスピードも、体の動きも、両方ダメでした。ボールを失いまくりました。逆に、もしかして下手になってる?というくらい、手応えはまったくありませんでした(実際、下手になっていたと思います)。

 

そんな中で、当時の職場の同僚にフットサルに誘ってもらいました。知らない人達の集まりなので、人見知りの私としてはあまり気乗りしない集いです。でも、まぁ、行ってみるかと、参加しました。たまたま。気まぐれに。

 

これがすごく良かった。本当によかった。サッカー観が変わるくらいによかった。しつこいですが、よかったです。何がよかったかというと、そこに集まったみなさんがとても下手だったのです(失礼、ごめんなさい)。おおぅ、みんな、ホント下手だわ。私は学生の頃からやっていますので、さすがに少しはできます。うーん、ここでは本気は出せませんて。本気出してガツガツしたら、だいぶKYになります。

 

とは言え、無駄に過ごすのももったいない。なので、日頃うまくできない「学んだこと」を試してみました。ゲームの状況はあまり変わらない、ボールを奪いにくるプレッシャーもあまりない。状況もよく把握できるし、プレッシャーもない。ひとつ考えてから、体の向きを決め、ボールの置き所も考えてと。おー、できた。教わった通りに動けました。

 

そして、試しまくりました。ちょっとやそっとミスろうが、それでもボールを取られない。なので、また試して、と。しばらくすると、おーできる。できるぞと。もうしばらくすると、アレ、むしろ普段よりオレうまくない?

 

これまでの身体能力に頼ったプレイスタイルから、一皮向けた感じがします。これまで、できなかったような判断やパスができ、プレーの幅が広がりました。あ、これかと。かなり手応えがありまくりです。そして、その後、いつもの環境でもそれなりに同じようなことができるようになったのです。

 

新しく学んだことを習得する・身に付けるには、日頃とは違う少しレベルの低い環境で試すことが有効だという学びがありました。習うより慣れろともいいますよね。慣れるには、試して、失敗することも必要ですが、上手くできたという実感も大切です。

 

もちろん、できる人は最初からどんどん高いレベルにチャレンジしていけばよいでしょう。ただ、凡人はそれだけだと、どうしてもへこたれます。チャレンジしても、高すぎる壁で、次につながる経験もなく、失敗から学びも得られません。

 

ドラクエも最初にスライムを倒さないと、魔王を倒せるように成長できません。そうだ、このことをドラクエ理論と呼びましょう笑