manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

組織と肌触り

みなさん、こんにちは。

年末年始休暇明けの1週間は長いですね。

まだすこし残っていますので、踏ん張りましょう。

 

さて、話は4月当初に戻りまして、影響力の無さを克服し、役員として適切な貢献をしないとダメだと認識したところに戻ります。

 

さて、どうしたものかと、しばらく考えました。考えに考えを重ねたのですが、恥ずかしながら、どうすればよいのかまったく思いつきません。これまでの幾多の課題プロジェクトを乗り越えてきた(つもり笑)ですが、今回ばかりは突破口が見当たらない。仮説すら思いつかない。さて、困りました。

 

今振り返ってみれば、そりゃそうだよとアドバイスしますが笑、情報が不足していたから、何も思いつかなかったのでしょう。こういう時に、コンサルファームの経験者は何か必殺技のようなフレームワークをお持ちなのかもしれません。ただ、なんとなくではありますが、今の会社のこの文脈でそれを繰り出しても、効果が無いんだろうなぁと思いました。(本当は有効なのかもしれませんが、その手のフレームワークに詳しくないので、実際のところ、どうなのかはわかりません笑)

 

とは言え、何もせず漫然と時間を浪費するわけにはいきません。この時にラッキーだったのは、社長から、「とにかくみんなと話してほしい」と言ってもらったことです。私は頭でっかちな企画部門の経験が長いため、人の集団である組織に対する生々しい感覚が不足していました。情報も足りてないし、くすぶっていても仕方ないと思い、管理職以上の皆さんと1人ひとりとお話ししました。

 

この対話を通じて、組織を構成する人々の個々人の人となりや仕事能力だけではなく、組織に共通する考え方や価値観が薄ぼんやりとではありますが透けてきました。当然ながら、まだ、この段階では、うまく言語化・概念化はできません。ただ、なんというか、不思議な感覚なのですが、これまでつかみ所のなかった会社・組織に肌触り感がでてきたのです。

 

なるほど、対話にはこのような効果があるのか、と味をしめて、現場の管理職だけではなく、マネジメントチームの社長や常務とも定期的に1on1をしてみようと思い、申し入れてみました。

 

何かの仮説があったわけではないですが、これもとても有意義でした。先輩経営者の課題感や組織や人の見方を共有できて、目線が揃ってきました。なんかいいぞ笑

 

もちろん、必ず同じ認識であるわけではなく、あっ、これはちょっと違うかも、と思うことも中にはあります。育ってきた環境や過ごした年月も違うので、それはそれでよいと一旦は受け止めました。同じように、管理職との対話にも、「あー、これは間違ってるわ」と感じることもありました。

 

この営みの中で、ひとつだけ、これだけは気をつけようと思ったことがあります。それは否定や反論は絶対にやめようということです。役員とはいえ、新参者ですから笑。まぁ、素直に聞いて受け入れてくれたら、普通に奇跡ですよね。おそらく、「あ、こいつ、嫌なやつだ」と認識される以上の効果はなかろうと。大人な人でも、「おっしゃる通りですね」とコメントして、スルーでしょう。

 

みなさんの意見や発言に、「なるほど」と言い、取り組んでいることに肯定のコメントをし、苦労を認める姿勢を示しました。ただ、どちらかと言うと、姿勢を作ったというよりは、知らないことを教えてもらった感謝だったり、ホントに「おー、頑張っているなぁ」という気持ちになることの方が多かったです。

 

中には、そうでないものも、正直、ありました。そこは、決めたとおりに、そう思ったとしても、表には出さないようにしました。(そうは言っても、漏れ出ていたかもしれないですが笑)

 

振り返ってみた実感としては、これはうまくいったように感じます。そういえば、昔の企画マン時代の仕事で、社長や役員と対話をして学ぶことが確かに多かったことを思い出しました。

 

以前、経営にしてもらってありがたかったことは何かあったっけと書きましたが、そういえば、社長や役員との対話はありがたかったことを思い出しました。経営者の視点や目線からのインサイトは若かりし企画マンの栄養になったと思います。

 

対話を通じて、現場の苦労や悩みを彼らの立場になったつもりで考え、経営の目線でコメントを返す。どこまでちゃんとできたのかは、正直なところ、よくわからないですが笑、そのために、管理職の皆さんとの対話とマネジメントチームとの定期的な意見交換はとても有効だったと思います。