manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

経営の仕事

みなさん、こんばんわ。

 

昨日は仕事始めで、神田明神に初詣に参りました。すごーく混んでいましたので、道すがら、少しずつ打ち込みました笑

 

前回、プレイヤーのプレイでの貢献について書きました。その流れで、私の前任者の話を少ししたいと思います。

 

私が着任した際に、何かの会話の流れで、部下の人事マネージャーから、私の前任者について「あんなに仕事できる取締役は見た事がない」と話しているのを聞きました。ほぅ。なかなか興味深いことを言うなぁ。興味が出てきたので、どういうこと?か問うてみました。

 

彼曰く、「自らエクセルとパワポを駆使して、データを整理して、あそこまで資料を完璧にまとめあげている方は見たことない」とのこと。このことを指して「仕事ができる」と評していたようです。

 

なるほど。

 

「仕事ができる」という観点では、確かにその通りなのでしょう。ただ、それは本当に「会社役員として」仕事ができることになるのか?を考えてみたいと思います。

 

以前にも書いたように、この組織では、指示をしても、確かに反応がよくない。きっと、私の前任者も同じことを感じたのでしょう。任せても、アウトプットが出てこない。自分でやった方が、コミュニケーションのロスもなく、パフォーマンスもよく、思い通りのアウトプットが早くできあがるでしょう。その気持ちは本当にとてもよくわかります。でも、それで本当によいのでしょうか?

 

少し話がそれますが、「ポジション矮小化」という概念が、三枝さんの著書の「ザ・会社改造」という本で取り上げられています。詳細の説明は著書に委ねますが、要するに、ポジションが上がっても、上がる前の仕事をし続けてしまうことを指しています。この功罪は、さらにその下のポジションの部下も、「あぁ、上に上がっても、この程度の仕事でよいのね」と思ってしまうことです。これが連鎖していきます。本当に恐ろしいことだと思います。

 

私の前任者のやっていたことは、まさにこれと同じだったのではないかと感じました。確かにその人事マネージャーからすると、本来なら自分がやらなければいけないことを、優秀な取締役に作業してもらって、さぞありがたかったでしょう。ただ、長い目で見て、本当に彼のためになったのかと言うと、私は疑問に思います。

 

違う話になりますが、最近になって、人事部長からこんな例があると聞きました。過去に大損失するようなトラブルがあり、親会社から大量に人が送り込まれ、一生懸命に彼らが活動して、解決して、親会社に帰っていったが、自分達には何も残らなかったと。

 

これも功罪だと思います。社員の皆さんの成長機会を親会社の社員が奪ってしまっています。(親会社から送り込まれたメンバーは逆に充実感を持って、帰還したことでしょう笑)

 

さて、ここで、「経営の仕事は何だろう」ということに戻ります。いろいろ考えたのですが、つまるところは、リソースの配分を決めて、その実行を推進し、適切なタイミングで振り返りをして、間違えていたら再配分することなのではないでしょうか。

 

それであれば、先ず役員である自分の資源、すなわち、時間を何に使うかを決め、実際に決めた通りにやってみて、投資対効果をみて、イマイチだなと感じた際にはそれを軌道修正していくことが大切なのではないかと考えました。

 

今後、影響力を構成し、役員としてなすべきことをなすために、自分の時間をどう使っていくのか。先ず、これを定めないとダメだなと思い至りました。みなさんが既にお気づきのように、それはエクセルやパワポを駆使して、資料を作ることではないでしょう。(パワポやエクセルはそれを操作しているだけで、仕事をした気持ちになるので、麻薬のようなものでとても危険です。あ、メールも同じですねぇ。)

 

次回(こそ)は、私が自分の資源の配分をどう考え、何をしていったのかを書いていきたいと思います笑