manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

組織風土の理解

みなさん、こんにちは。今日も書きます笑

 

前回は「影響力」について触れました。今後、どのように「影響力」を構築するかをテーマしていきますが、具体的にその中身に入る前に「異動」について、少し考えたいと思います。

 

みなさんはどの程度の異動経験がありますか。私は幸運なことに、会社生活20年数年で10回程度の移動経験があります。これを多いとみるか、少ないとみるかは育ってきた環境によっても違うでしょう。ちなみに、私が所属していた会社ではとても多い方です。

 

「幸運なことに」と書きましたように、私はこのことを「とてもよかった」と感じています。なぜなら、異動すると、「環境が変わる」からです。「環境の変化」のよいところは、「価値観」が揺さぶられることだと思います。「価値観が揺さぶられる」と、自分が変化していきます。この変化は成長の機会になると信じています。

 

余談ですが、ある異動では、上司から仕事を振られなくなりました。「外されて、ほされているのか?」と思いきや、そもそもそういう職場だったようで、私の後に誰が異動してきても、同じような様子でした笑

 

さて、異動による環境変化に伴い、今までと同じことは求められていない。でも、組織の役に立たなければと悩みます。でも、組織で大切にしていることもわからず、さらに、業務知識もレベルが低いところからスタートするので、ポンコツな状態です。そして、残念なことに、これがしばらく続きます。早い人でも、3か月はそういう状態になってしまいます。

 

異動経験が多いと、「まぁ、最初の方はそういうもんだよね」と割り切って、適度に頑張り、適度に貢献することから始めればよいことを知っています。そして、周りの冷たい対応にも慣れています。なかなか残念なことなのですが、普通にしていると、どうしても、新参者は冷たくされてしまいます笑。そう感じさせないためには、受け入れ側が相当な努力と暖かさを示さないといけません(相当示して、普通くらいです笑)

 

貢献については、例えば簡単なところで、「草むしり」や「コピー取り」のようなことでも最初は十分です。新卒で入社した新入社員と似ていますね。そんな時間の中で、大切なことは、「貢献を通じて、自分を知ってもらう」ことです。あまり背伸びせずに、ありのままに自分のできる最大の貢献をすることが、結局は一番よい結果になることが多いと思います。

 

さて、私の話に戻ります。異動経験が多かったわけですから、組織への入り込み方には腕に覚えがあります。ただ、今回はプレイヤーや部門のマネージャではありません。さて、どうしようと考えました。「自分を知ってもらう」ことだけでよいのか?これまで同じようにでよいのか?と。

 

9カ月を過ごしての振り返りとしては、「組織風土」をよく知ることが大切なんだろうなと感じています。異動前の職場は、一流大卒・理系・真面目・上昇志向の強い方々の集団でした。理解が早く、指示も通りやすい。新たな職場は違いました。理解しているかどうかもよくわからず、指示も通っているのかどうかよくわからない。うーん、なんだろこれ、と悩みました笑

 

そんな中、管理職以上の皆さんひとり一人とお話する機会があったので、よーく話を聞いて、観察してみると、どうやら大切にしていること・こだわりが違いそうなことが感じ取れました。家族的というか、サークル的な組織運営の色合いが強そう。論理的であることよりも、「重んじられる(あなたのことは大切に思ってますよと示す)」ことの方が反応がよいな。横文字カタカナ英語は通りが悪いな。などなど。

 

指示の仕方も、「あとやっといて、よろしく」だと、数週間経っても、ほぼ状況がかわっていないことも多々ありました。もちろん、私の指示の仕方もよくないし笑、なんらかの事情があるのでしょう。でも、一番大きいなと感じたのは、組織内での優先順位が違うことだったのだと思います。

 

何となくではありますが、管理職の皆さんとの対話を通じて、この組織風土の「源流」のようなものを感じ取ることができてきました。今でこそ、この組織風土には簡単には手を入れられないことがわかりますが、当時は気持ち悪くて仕方ありませんでした笑。今の組織の皆さんには失礼ですが、過去、赴任したシンガポールのオフィスに近い感覚でした。

 

さて、これからは「自分を知ってもらうこと」と「企業風土の理解」を平行して実施しながら、「影響力」の構築を進めていくことになります。