manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

指揮系統と役割分担

みなさん、こんにちは。

 

先日、アラフィフのメンバーでフットサルの大会に出場しました。なんとなく試合が始まり、パタパタと2失点。年甲斐もなく負けたくないので、そこでスイッチを入れて、真剣に守ることにしまして、その後は、往年のGKの活躍もあり、それなりの失点で済みました。これだけ守れるなら、最初からちゃんとすればよかったと後悔先に立たずでした。

 

さて、「守る」においては陣形が大切なので、ポジショニングに対してガンガン指示を出します。みなさん従ってくれるのでありがたい。次に、シュートは敵がよい体勢でなければ、GKがしっかりしているので、安心して撃たせます。中途半端にシュートを止めようと足を出してしまうと、切り返されたりして逆にピンチになってしまいます。これだけの決め事で、ずいぶん違います。

 

さて、こうした指揮命令と役割分担は企業経営においても大切だと思います。指揮命令をするのは誰なのか。その人の命令を組織は実行しているのか。役割分担に無理はないのか。振り返ってみると、これまたうまく機能していない組織も散見されるわけです。

 

そういう組織には、形式上は確かに組織長がいるわけですが、リーダーがいない。もっと酷いケースでは、組織長が指示を出していない。場合によっては、指示をしてくれることを待っていたりもします。組織長が役割を分担される指示を待ってるようなケースもあります。

 

少し突っ込んだ表現になりますが、リーダーが不在だと、組織は烏合の衆となります。冒頭の我々のチームの最初の状態がまさにそうでしょう。人の集まりではあるが、役割もキッチリ分担されてもいないし、誰の指揮に従うかも不明確で、組織の体を成していない。そういう状態では目標は組織のものになりません。メンバーからしても自分は何をすればよいのかがハッキリせず、当然、結果も出ないので、モチベーションも下がります。このモチベーションが大切で、我々のチームもそれなりに守れてくると、雰囲気がよくなってきました笑

 

さて、話を戻しますと、そういう組織長は往々にしてメンバーが悪いと主張します。その主張を信じるなら、メンバーがよければ、言った指示にも従ってくれる、目標も組織のものになる、ということですが、そんなに簡単なモノではありません。人の心はそんなに単純なものではなく、これまでの信頼関係や行動や発言でリーダーシップを示さなければ、みなさんがフォローしてくれることはないでしょう。

 

組織は継続しているわけですから、構成するメンバーの考え方や能力はそんなに急にはよくなりません。その中で、できることを気持ちよくやっもらうだけでも大きく違います。自立的にやってくれたことには賞賛と承認があれば、その後の行動も大きく変わってきます。アイツが指示に従ってくれない、自分のビジョンを理解してくれない、こういった事は本当に普通のことです。みんなが言うこと聞いてくれる方がむしろ異常な状態です。

 

ということで、何が言いたいかというと、私がリーダーシップがあってスゴイ、ということではありません笑。組織とは何か、リーダーとはどうあるべきかを、考えられる方が組織長でなければ、逆にその方が可哀想な感じになってしまいます。今の組織ができること、メンバーを糾合し、その能力を最大化するような活躍を期待したいと思います。逆に言えば、組織の能力を超える力はどうしても出せないので、そういう状態を夢見ているならば、それを気付かせてあげることから始めないといけませんね。冒頭のフットサルのチームの状態に対しても、私は夢を見ていてのかもしれません笑