manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

「影響力」の喪失

みなさん、こんにちは。

 

Blogを開設したからか、いろいろ書こうと考えてしまいます。あれも気になり、これも気になってきて、不思議な気持ちです。これがいつまで続くかわかりませんが笑。

 

さて、ひとつ目の投稿は「影響力」について書こうと思います。

 

皆さんは「会社役員」と聞いて、何を想像しますか?私は「大きな権限のある立場」を想像していました。いろいろな物事を決めることができる、人事権がある、会社に関して、ああしよう、こうしようと思っていることが、指示さえすれば実行できるだろうと思っていました。やるぞ!と笑。

 

ところが、いざ就任してみると、おおよそ逆で、しばらくすると、ほとんど何もないことに気が付きました。あるだろうと想像していた役員向けのブリーフィングのようなものはほぼ何もなく、責任や権限もはっきりしません。そんなもんかね、と思いつつ、都度、気になることについて、部下に指示を出しても、反応しているのか・反応していないのかも、よくわからない。アウトプットも上がってこないし、上がってきても微妙。うーん、オレってこんなに仕事できなかったっけ?と地味に悩みました笑

 

さて、この現象は私にだけ起こっていることではないと思います(そう信じたい笑)。それもそうでしょう。たとえ役員とはいえ、異動してきたばかりの人には「影響力」が欠落しているからです。

 

異動前、私は部長職でした。配下に10名程度のチームを率いる立場です。部長になる以前から同じ部門にいましたので、右も左も上も下もよく知っています。ですので、上司の指示への対応の匙加減から、部下への効果的な仕事の割り振り、他部門にお願いできること・お願いしても無駄なこと、などなど、よーく理解していたのだと思います。人脈も社内外に十分にあり、上司も部下も他部門の方も、私がどんな人なのかをよく知っています。それはそれは「影響力」の発揮の仕方をよく心得ていたのでしょう。「〇〇くん、これを明日までに調べておいてくれますか?」「はい、できました」の世界です。もっとすごいと、言わなくても、出てくる世界もあったりします。

 

一方で、就任した会社では、おおよそ「はじめまして」な世界です。こちらもあちらを知らなければ、あちらもこちらを知らない。そんな中で、バリバリ仕事ができるわけがありません笑。だって、マネジメント職に必要不可欠な「影響力」がほぼ発揮できないのですから。加えて言うと、組織のことも、構成する人のことも、ほぼわかっていません。会社に属している人々の能力や思考のクセ、言葉の使い方も、なにもかもわかっていないのです。

 

さて、「影響力」を取り戻す、いや、「取り戻す」は正確な表現ではありませんね。新たに構築するには何が必要なのか?これを考え、実行する日々が始まりました。具体的に何をどうしていったのかは次回以降に書こうと思いますが、早いタイミングでこのことに気づけたことは大きかったと感じています。

 

ちなみに、「会社役員に何もない」という書き方をしましたが、権限は確かにそれなりにあるのだと思います。ただ、あんまり思い切った異動や決裁権の行使は、よほどのことがないとできない、そんな感じです。「そうはいっても、よほど重大なコンプライアンス違反をしたとか、そういうのがないと、ダメなんだよ」と、以前、サポートしていた会社役員がおっしゃっていたことを奇しくも思い出しました笑

 

権限をうまく使うにも、その組織のことをある程度きちんと理解していないとだめだということを改めてよく理解できました。