manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

終わりと始まり

みなさん、こんにちは。

 

新人事制度が始まり半年が経ちました。推進の研修をする中で、悔恨と自戒の念を込めてこんな話をしています。「制度は導入して終わり」ではなく、「導入してから始まりです」と。

 

悔恨と自戒というのも、過去、経営企画時代は制度導入までは徹夜も辞さない感じで、ガンガン働いています。制度制定、ルールブック、新たな業務プロセス盛りだくさんです。魂を燃やして経営会議での審議や制度導入のDAY1に向かう説明会や準備に勤しむわけですが、その後は次のプロジェクトに目も心も体も移ってしまいます。

 

当然、うまく行ってないという声も聞こえできます。当時の社長が賢くて、「今までと違うことをしているのだから、文句がでて当然」ということを言っていただきました。そう、それは全く正しい。そして、悪いことに、この言葉に私は大いに安心してしまい、運用から離れていくことに迷いがなくなってしまいました。

 

確かに大きな会社での経営企画の役割分担論としては、運用は現場なのかもしれません。ですが、今の立場で振り返ると流石にそれはちょっと仕事の仕方としてイマイチだったなと反省しています。というのも、現場の皆さんは制度なんてそんなに詳しく知らないだろうし、説明会なんて聞いてない。プロセスも神は細部に宿るわけで、現場を知らない経営企画のスタッフができることなどたかが知れています。逆に細部に落とし込むことも努力の方向としては違うでしょう。

 

制度が始まったあとの運用が大切で、そこで起こっていることを知り、対策の陣頭指揮を取り、適切な対策していくことが成功に欠かせない活動であるわけです。

 

この観点で見ると、イヤイヤそこで抜けるのないよね。その関わり方はダメでしょというレベルでいろいろな施策を引っ張ってきた訳ですので、かなりの罪人です。すいません。ですが、このことを反省なく、いつまでも繰り返しているわけにはいきません。

 

という事で、今回は逃げ場もありませんので、うまく行かせるための冒頭発言になるわけです。また、今回は制度という切り口で書きましたが、新たなビジネスプランだったり、中期経営計画も同じでしょう。すべては計画を作り終えた瞬間からが勝負です。

 

さて、こうした際に難しいことは、運用という局面となると、論理的に正しいことや賢さよりも、運用に耐えることや共感できる能力の方が大切だったりします。そうすると、経営企画に集まる人たちにはあまり持ち合わせていない特性や能力だったりするのでなおの事遠ざかってしまいます。

 

さて、長々と書きましたが、キレイな仕事から一気に泥水の中でのたうちまう訳ですから、逆に言うと、成長機会としては申し分ないわけであります。飛び込んでおけばよかったなぁと、後悔先に立たずです笑