manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

問題はどちらにあるのか

みなさん、こんにちは。

 

いわゆる問題社員の対応を議論する場がありました。もしかすると、みなさんの職場にもいるのかもしれません。問題行動は上司や周囲に暴言を吐いたり、仕事を拒否したりと様々です。

 

基本のキとして、過去の対応履歴を調べてもらったところ、問題行動は多々見られるものの、職場上司や人事の対応がうまくありません。暴れるのでしょうが、きちんとフィードバックできておらず、結果、問題社員の言いなりとなっています。さらに、そのあとは放置。ということで、外科手術や飛び道具を使うには準備不足な状況です。

 

最近の様子を伺ってみると、本人の自分に対する認識と周囲が彼を見ている認識が大きく異なっています。本人はもっとやれる、周囲が邪魔をしている。これに対して、周囲はとても任せられないと平行線です。各々の世界では双方正しいので、交わりません。

 

とはいえ、このままな状況を放置しておくわけには行きません。ということで、まずは平行世界を同じ世界に持ち込む必要があり、そのためにはいくつかの作戦が必要となります。

 

まず、大切なのは第三者の存在です。上司も部下も平行世界にいるとすると、第三者が公平な目線で新たな世界をセットして、2人をそこに呼び込まないといけません。部下からすると上司が悪い、上司からすると部下が悪い、という見方です。ここに対して、上司も部下も過去は一度脇に置いて、将来に向けての約束をセットすることが必要です。

 

そして、それが当人たちにとって到達可能で、かつ双方が約束の達成に向けて各々努力をするという約束であるべきでしょう。そうでなければ、また同じことが起こります。結果、上司は部下のせいにして、部下は上司のせいにする情景が再現されます。

 

こうして書くのは簡単ですが、この営みはとてもタフなものです。成果も簡単には出ないので精神的にもシンドいでしょう。ですので、多くの職場では「だましだまし」という状況で放置されていると思います。

 

ただ、原点に立ち戻ると、問題社員と言われている社員も好きでそうなっているわけではなく、入社した当時は使命感だったり、やる気だったりがあったはずです。そこから、何年かかけて問題社員となったわけで、そこには会社や職場の責任も大いにあるのだと思います。

 

ひとつ一つをきちんと対処していって、そういう会社なんだと周りに感じてもらうためにも、地味ですがとても大切な活動だと思います。とは言え、困難で成功確率も低く、腰がとても重たいテーマでありますね。

 

そうそう、この手の話は上記に書いた成功法の外に、感情的なところを対処できる力が上司にも第三者にも必要です。そこに力のある社員がなかなかいないので、下手に飛び込むと難しさが増すのだと思います。