manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

上司と部下と価値観のズレ

みなさん、こんにちは。

 

ある部下と上司の話です。部下はそれなりに自信と実力があって、上司は逆に自信がなくておどおどしている感じです。実力としても、少し部下に負けているかもしれません。しかも、出戻り社員です。立場的に少し不利でもありますね。

 

当然の流れではありますが、この2人はギクシャクしてうまくいきません。部下の方は当然ながら、私の方ができる、頑張ってると思い、報連相が若干荒っぽく、そこがまた上司の不評をかってしまいます。上司は実力以外の礼儀のようなところが気になるので、その辺りを指導しに行きます。できる部下は口には出しませんが、そんなことよりももっと他にあるでしょという態度で逆回転していきます。ちなみに、その上司はとても礼儀正しい方です。

 

ありふれている上司部下の関係だと思いますが、このふたりを放っておいても悪化することはあれど、よくなるケースはあまりありません。どのように介入すべきなのかを少し考えてみたいと思います。

 

通常、上司の方は自分の方が偉いという認識のもとにあれこれ要求するのですが、その要求が部下にとってどのような意味があるのか。部下目線での評価を一度入れてみるように上司に働きかけます。あれこれ聞いて、何もアウトプットしない上司はたくさんいます。同じように、部下側にも、自分の行動は上司にどう写るのかを語ってもらいます。ここでは、だからどうなんだ、という話は一切せずに想像し、なるほどね、というところでOKです。

 

次に、この上司部下のチームが期待されていることは何なのか、どうすればそこに到達するできるのかを一緒に考えます。上方から一方的に語り、与えるのではなく、みなさんと一緒に考えることがポイントです。ポストイット1枚にひとつのアイデアを書き記し、いくつも意見を貼り出して、みなさんで整理するのが効果的でよいと思います。

 

この辺りまで来ると、カンのよい上司ならわかってくれます。大きなところで目標に向かっているのなら、活動していることがずれていなかったり、成果をそれなりに上げているなら、報連相や礼儀などは一定レベルでもそれほど問題ではないということに気付いてくれます。

 

ただ、昭和な上司であれば、話はそう簡単にはゆきません。部下は上司の指示をYESと受け止めて、命がけで実行する、というのは言い過ぎかもしれませんが、宝塚やPL学園のようなところで育ってきた方々はそんなに簡単に価値観を崩せません。そういうもんでしょ、それが普通でしょ、と思うような方々にはもう一工夫必要です。

 

この価値観というものは、なかなかに厄介で、介入しても短時間ではそう易々とは変わらないモノであります。ですので、自分はどのような価値観を持っているのかをまず認識してもらい、他人も同じように譲れない価値観を持っていることを知ってもらうことが大切です。その上で、ちゃんとした対話ができるように上司の方を指導していくことが必要になるわけです。

 

ここまで書くと、みなさんお気づきになりますが、この手の営みはとても精神的にま負荷のかかる仕事になります笑。労力もかかります。ただ、これを放置しておくと、職場ごとに不機嫌が蔓延していって、どうしようもない状態になってしまいます。ただ、世の中の多くの職場は実はこんな状態なんだろうなとも、一方では思います。

 

上司のみなさんにはこういう介入を地味に繰り返していくことが大切だと気付いて貰いたいので、その辺りも今後、工夫していきたいと考えています。