manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

推薦したのは誰なのか

みなさん、こんにちは。

 

今回の昇格試験で、合格とするのか、不合格とするのかを少し悩んだメンバーがいました。侃侃諤諤議論した訳でもなく、結果から振り返ってみると、割とスルッと合格となったような印象でした。私個人の意見としては、たとえ足りなくとも、成ってから磨かれていけばよかろうと思い、賛成に票を投じたように記憶しています。

 

まだ次年度を迎えているわけでもないのに、この判定をめぐる意見の違いが未だに燻っています。人事は公平性の観点から基準を満たしていないのだから、あげるべきではなかったのではないか。幹部のひとりはそもそも自分は反対だったと。一方、推薦した側もはっきりしません。自分が推薦したんだから、責任を持って育てると言い切ればよいのに、もじもじしています。推薦したのは、自分ではなく、他の人だと。他の人に聞いてみたら、自分ではなくて、アイツだと言います。なんじゃ、そりゃ。

 

条件付き合格となったものの、その条件も不明瞭だったので、条件がクリアされたのか、そうでないのかもはっきりしません。また、どなたの責任でそれを成すのかもぼんやりしています。こういうところが、だめなんだよなぁ笑。

 

そもそも、ひとつ上の位に上がることそのものは、本人にとって、嬉しいことだけではありません。実力がないのに上がったところで、周囲から突き上げられるだけ突き上げられて、あいつはだめだとレッテルを貼られて、沈んでいくしかありません。ひどい場合はメンタルになってしまうこともあります。そんな中で、覚悟を決めてチャレンジしようと決意したのに、推薦した方がこのように逃げ回っていては、推薦された側が浮かばれません。

 

結果、上手くいかなかった場合、というか、そもそも上のポジションにチャレンジしているわけですから、よほどの強者でない限りは十分に役目を果たすことはできないでしょう。上手くいかないのは見えている、上手くいかなかった結果、推薦したのは私じゃぁない、とハシゴを外された際にはもう残念しかありません。

 

もう少し言うと、部下として預かった社員は会社からの預かり物です。責任を持って、成長に導いてあげて、そして他の人に渡してあげる。次に受け取った人は他者が育ててくれた部下に活躍して恩恵を被ったわけですから、他の人を育てて、他に渡してあげる。こんな正のループが回るような会社であればとてもよかろうですね。

 

ここで一踏ん張りして、一緒になって部下の成長のために頑張れる上司は実際には少ないように思います。足りないことは何なのか、どうして高めていくのかを一緒に考えてあげて、時には庇ってあげて、時には指摘をしてあげて、成長のサイクルに導いてあげるような後見人のような上司が増えるとよい会社に近づいていけると思いました。