manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

役員360

みなさん、こんにちは。

 

先日、組織・人材開発コンサルタントの力をお借りして、360度フィードバックを用いた役員でのワークショップを実施しました。内容の詳細をこちらでご紹介することはできませんが、配下のメンバーからのコメントを用い、役員がどうあるべきかを話し合うとても建設的な場です。

 

と、前向きに書きましたが、まぁ、人間ですから、そんなにお気楽には向かえませんね。これまでの経験でのプライドが垣間見えたり、過去の経験による不信感が透けてきたり。私としては、観察によって多くの情報を獲得することができたよい場でした。ファシリテーターコンサルタントには感謝しかありません。

 

さて、以前よりちょいちょい表現してきていますが、経営チームとしては、半熟どころか生煮えで、まだたまごの白身が温泉卵の外側のような状態です。想定はしていましたが、なかなか議論も白熱しません。なんだろう。この違和感は。

 

3人のマネジメント体制なのですが、一人は明らかに警戒しています。また、当日には気付けませんでしたが、他者の意見を受け止めて、それに対しての自分の見解を返したり、他者の発言に対し、自分の考えを重ねていくことがどうもかみ合いません。

 

そういえば、親会社の方でも似たような話を聞きました。人事の組織・人材開発のチームがいろいろとワークショップを実施するのですが、どうにも消化されていかない。参加者は「こんなことやっても意味がない」と批判的です。

 

よくよく考えてみると、もしかして、対等な関係で、他者からの意見を受け止め、そこに対し、協力を求めたり、建設的に反論をしたりという活動はあまり一般的ではなかったのかもしれません。数字の目標があり、それを達成するために、部長・課長・担当者というしっかりした枠組みの中で与えられた目標に向けてすべてを集中する。こういう環境の中では周囲の声はノイズでしかありません。

 

お客様と上司・部下だけの関係の中で、ずーっと過ごしてきた方々にとっては、360度ワークショップと言われても、ピンとこないのかもしれません。なんで、部下が自分に対して、フィードバックするの?意味わからない。というところなのかもしれません。

 

そして、そのままの状態である日突然会社役員になったなら、それは「なんだっけこれ?」という状態に陥るのも仕方ありません。また、自分のこれまでのスタイルを変えることも難しいでしょう。

 

ということをつらつらと考えていくと、新任の役員にこそ、もうすこし多方面でのサポートが必要なのかもしれません。さて、私はどうだったのかというと、皆さんにご紹介してきている通りで何もありませんでしたし、発展途上なのでしょう。ですが、外部・内部ともに、頼りになる方々に温かく・時には厳しく突っ込まれるので、それはそれで振り返りの機会がたくさんあり、これも感謝しかありませんというところでしょう笑