manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

輝きと職位

みなさん、こんにちは。

 

先日、とある方との会話で、共通の知人の話になりました。豪快でいながら繊細で、とても仕事のできる方です。ですが、今のポジションでは輝けていない、そんな会話でした。

 

その方には若い頃にご指導をいただきまして、記憶に残る先輩です。可愛がってもらったのですが、いくつか気になる振る舞いがあります。

 

その方は一緒に仕事をする人を選ぶところがありまして、優秀な人を捕まえます。そして、仕事を進めていく中で、自分が中核となり、その優秀な人を活用して成果を作ってゆきます。当然、大切なところはその方がコントロールします。確かにパフォーマンスを出すには大切なことかもしれません。役に立つ仲間には厚く遇し、そうでない方々は存在していないかのように気にかけません。そして、成果を出していったものの、確かマネージャーくらいの時期が長かったように記憶しています。

 

ということで、当然、慕っている人たちとそうでない人たちで評価も割れます。また、優秀な仲間も育っていくと、大切なところをその人が握っているので、ある一定以上は面白くなくなってきます。

 

幸か不幸か私は何年か一緒に仕事をした後で、その方とは離れ離れになりした。数十年後に邂逅して観察してみると、偉い立場にいるものの、あまり行動様式は変わっていないように感じました。

 

資料なんかも一生懸命に作っていますし、久しぶりにもらったメールもその立場で聞くことかなぁ?と思うような内容でした。例えば、構想を描いたり、計画を作るところまでは、これでも大丈夫なのかもしれません。もしくは受注事例をひとつふたつ獲得するところまでは行けるかもしれません。ですが、渦を大きくしていくには少し仕込みが不足しているように感じます。

 

というのも、会社にいる人たちの多くはそれほど優れた人達だけで構成されているわけでもありませんし、その彼が全てをコントロールできるなんてことはありません。ということで、何が言いたいかと言うと、マネージャーで成果を出すスタイルから抜けられていないのではないか?という事です。

 

多くの人を抱える組織で役割分担し、ビジョンを共有して、優れた人もそうでない人も一定の活躍をしながら組織が成果を出して大きくなっていく。言葉で書くのは簡単ですが、実際にはとても難しい事でどんな天才でも全てを予測してコントロールできるなんてことはありません。マネジメントの仕事とはそういう事なんだろうなと思いつつ、このレベルで輝くにはどうあればよいのかを考えるよい機会になりました。

 

担当者で輝く人が必ずマネージャーで輝くとは限りませんし、マネージャーで輝く人が会社幹部として輝けるわけではないという事でしょうか。職位を上がる階段のひとつひとつで成長のあり方は異なってくるということですね。

 

若い頃、マネージャーだった時代の成果を出したスタイルが染み付いていて、仕事観がなんというか自分と優秀な部下の何人かでこなせるレベルを脱せていませんでした。ここぞ、という時に、昔から成果を出してきたスタイルに頼りたくなる気持ちもわからなくもありません。

 

ですが、部下が何十人もいる中で、それが本当に適した成果の出し方なのかは疑問が残ります。