manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

新たなチャレンジに向けて

皆さん、こんにちは。

 

会社人生で誰しもが新たなポジショニングにチャレンジする機会があると思います。その際の心構えとして、「今はできてないけど、今後、できるようになりたい」と構えるとよいと私は思います。周囲から積極的にフィードバックを取り入れて、できることから少しづつ変化させていくような過ごし方ができるとよいですね。ですが、多くの方は「できていない」ことに、恥ずかしさを感じ、できていないのに「いや、俺はできている」と振る舞ってしまいます。人間ですから、仕方ないのではありますが。

 

さて、これまでとは違うレベルのポジションにチャレンジする際には、例えば、「今までは部下がいなかったけど、3人になった」「部下が100人だったけど、500人になった」などのマネジメントスパンに変化が生じます。また、予算目標についても、金額が大きくなってきます。そうすると、これまで見ていたことよりも、範囲が広がってくるので、今までと同じスタイルでは当然ながら上手にマネジメントできません。カンのよい方は、これまでとは違うのだから、やり方を変えてみようと思い、異なるスタイルを試します。その上で、上手にフィードバックが入れば、きっと上手にひとつ上のポジションに着陸できます。ただ、実際はそうでないことの方が多いように感じます。「いや、俺はできている」症候群もそうですし、たとえやり方を変えたとしても、上手くいったかどうかのフィードバックが上手く入らないことが多いでしょう。

 

前のポジションからの離陸と新しいポジションへの着陸は周囲がきちんと支えてあげないとダメなのだと思います。そういうサポートの枠組みがなく、一旦、「あいつはダメだ」となってしまうと、なかなかそこから挽回するのは難しいです。なんの支えもなしに、上手に一段上になれるのは、その方がよほど優れた方でなければ難しいでしょう。が、実際はこのような状況になっていることの方が多いのではないでしょうか。多くの方は気づきもしないで、ダメな状況が続く。カンのよい方は上手くいってないかも、と感じつつも、具体的に変化させられない。そしてそれを傍から見ているものの誰もフィードバックしない。しても納得できない。第三者が見ればとても滑稽な様子なのでしょうが、よく観てきた景色です。

 

折角、難しい昇試験を通って昇格したのに、幹部候補として大切な人材なのに、何故だか昇格後は放置されてしまいます。そして、いつだかよく分からない抵抗勢力に成り下がる。こういう事態にならないように、大切な人材ほど「昇格後」にきちんと育つような働きかけが必要です。あ、他にも会社が変わったり、部署が異動した際にも同じですね。価値ある人材を受け入れても、きちんと栄養と水を与え光を当ててあげないと真っ直ぐとは育っていきません。昇格させるか/させないか、受け入れるか/受け入れないか、の判断に多くのエネルギーが使われるので、そうなってしまうのでしょうね。

 

成った後の方により手間をかけるということを会社の仕組みとして整えていきたいと思います。将棋でも成った後の方が有効に活躍しますね。