manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

成長を促すもの

みなさん、こんにちは。

 

4月からの新年度で新しいポジションに昇格した皆さんを比較してみると「この4ヶ月で大きく伸びたなぁ」と思う人たちと、「うーん、あんまりだなぁ」と思う人たちがいます。4月は当然、新たなポジションなので漲っています。ですが、5月にもなると周囲の評価の声が入ってきて、6月にはそろそろ第一四半期の結果が見えてきます。そして、7月には「あれ、こんなはずじゃなかった」という感じでしょうか。あ、こちらは「あんまりな側」の人たちです。

 

一方で、「伸びた側」の人たちも4月〜6月までは、それほど差はないように思います。大きな違いは7月の「あれ、こんなはずじゃなかった」というところです。「伸びた側」の皆さんは「次はこうしよう」と将来に向けたスイッチが入っています。これは上手く行っていても、そうじゃなくても、同じです。上手く行っていてもそこに満足しているわけでもなく、逆に、上手く行っていなかったとしても、それにめげている訳でもなく、将来に向かって淡々としています。

 

さて、ここで違いに目を向けると「他者からの評価」をどう捉えているかが大きく違うように思います。人間誰しも他者の評価は気になります。ですが、「伸びた側」の皆さんはその受け止め方がとても上手です。上手く行っていないことの声は当然耳が痛いわけですが、過度に落ち込まず、一方では、しっかりと振り返りに使います。上手く行っていることの声も、「よかった」とほくほくして終わるわけではなく、何が効いたかを確認して、次によりよく向かうための材料としています。逆に「あんまりな側」の皆さんは上手く行っていないことの声はスルーするか、逆にダメージを受けるかです。そして、上手く行っている声は「ほくほく」して、まぁ、そうだよねと満足してしまっています。

 

少し踏み込んでいうと、これらは自分のポジション取りが大きく影響しているように思います。自分をどこに置いているか。確かに、賞与などの評価はこの半期や1年間どれだけ「できたか」によるところでしょう。ですが、社会人人生にとっては、そんなことはほんのひと時の出来事です。また、評価する人もその時々により、変わるでしょう。ですので、なにが大切かというと、過去の自分と比べて、どれだけ「よくなれた」かだと思います。そして、そのことは将来に向かっては、過去より「よくなる」ように振る舞おうとしているかどうか。このポジション取りが大切です。

 

できることが増える、お客様や部下との関係性が強くなる、振り返ってみると「よくなった」ことは多かれ少なかれあるはずです。ですので、そこに目を向け、言語化し、再現性を高めて、次の3ヶ月・半年にこうしようと将来に向かえるか。逆に今自分はこれだけのことができるから、偉いんだ凄いんだのまま立ち止まっていてはもったいない。ですが、多くの方は後者のように思います。言葉にするのは難しいのですが、今の自分で満ちているというようなみなさんは後者の傾向があるように思います。人生はまだまだ長いのに、それではもったいない。オリンピックで頑張っているアスリートの皆さんを見て、そう思ってしまいました。