manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

組織と個

みなさん、こんにちわ。

 

以前、参加していたビジネス塾で、中小企業を巡り、社長のお話を聞いて、ディスカッションするクラスがありました。社長はオーナー経営者や2代目など様々で、会社の大きさや業態によっていろいろな悩み事があり、大きな会社の課長職だった私には目から鱗の話が多くありました。

 

みなさん会社の社長な訳ですから、人それぞれではあるものの、共通した所が感じられました。使命感だったり、孤独感だったりといくつかあるのですが、大きく記憶に残っているのは「人と組織」に対する考え方です。

 

会社で働いてくれている社員のみなさんに対する感謝のようなものが底流にあります。家族のようにありがたく、自分のために働いてくれている。そんな感じに見えます。当然、社長の個性によって、厳しい家長もいれば、暖かな家長もいらしました。課長になってまだ数年で、それほど大きな組織を率いていなかった私にとってはこれは不思議な感覚でした。

 

なるほど。組織の長たるものは、こうでなければならない。とはいえ、まだ、経験も浅く、立場も違い、組織も小さいわけですから、そんなこと言われても、急には変わるわけがありませんね。

 

それでは今、役員の立場になってどうなのか?そうですね。少しは感じられるようになって来た気がします。たぶん。

 

そうなると次に気になってくることは、部門長はどうかというところです。あるかどうかでいえば「ある」だと思います。ですが、それは組織に所属するすべての社員というよりは、特定の部下に対する気持ちが強いように感じます。目をかけられている部下とそうで無い部下の違いが結構あります。組織に対してというよりも、特定の個人に対しての感情が強いように見えます。

 

結果、同じ会社なのに、特定のグループ以外に対する接し方が異なり、一方は冷たくされていると感じ、一方はこんなに伝えているのにわからんのかという現象が至る所で起こります。外部からの人材については特に厳しい。大して一緒に仕事をしていないのに「役に立っていない」とネガティブキャンペーンが張られます。極め付けは、直属の部下にも関わらず、「アイツはダメだ」と放任しています。

 

もちろん全員がこんな感じではありません。声の大きい幹部社員に目立って感じられます。逆に小さな会社なので、こういう自由で奔放な所が原動力となっていたところもあるのかもしれません。

 

個と個の関係で、仲のよい2人で歩むことで推進できたことが成功体験なのかもしれません。ただ、それだけではなく、そこから個と組織全体の関係で、組織全体が発展するように働きかけて欲しい。どうすれば、その域に皆さんが発展していくのか。

 

とは言え、課長の頃にそんな話を聞いてわからなかったのと同じように、そんなの急に言われたっての域を出ないのでしょうね。そして、私もまだ社長の域に達していないかもしれません。なかなか難しいことだと痛感しています。