manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

先生あのね

みなさん、こんにちわ。

 

子どもの頃、誰しもがこんな経験があると思います。クラスの中で起こった出来事を先生にどうにかしてもらおうと、先生にいいつけます。先生、あのね。あの子が悪いと。先生もいろいろ考えるのでしょうが、なんだかんだと介入してしまいます。みんな、目をつぶって。自分がやったと思う子は手をあげよう。そして、訴えた子どもは思います。これで解決できると。

 

これはとてもよくない成功体験だと思います。監督者に言いつければ解決することを知ってしまいます。監督者が動けば、確かに解決へ一直線です。これは楽です。

 

また、よい子であればあるほど、先生が信じてしまうので、この成功体験をより得てしまいます。よい子はよい子で育ち、この経験を持ったまま大人になり、バイト先でも職場でも、この体験を応用してしまいます。そして、その成功体験があるが故に、会社でもこう思います。会社で一番偉い人の社長に言えばよいのだと。

 

ただ、そんなに物事は簡単ではありません。社長からいいねをもらおうが、物事が成し遂げられるわけではありません。中管理職あたりで気付きます。あれ、自分の組織の問題って、誰が解決するの?と。自分が先生のような監督者になった時、その立場であれば、解決できるはずだろう。でも、そんな簡単なことでは無いことに気付きます。

 

こうだよね!と言っても、そう簡単に聞いてもらえません。皆がそれで動くなら、奇跡です。言うことを聞かせられない様子を見て、部下からも、なんだよ、言うこと聞かせられないじゃんと思われる。でも、それでもよいのです。先生に言いつけるのではなく、自分で働きかけることが必要なのです。うまくいこうが、失敗しようが、物事を動かすには、それしかありません。自分が働きかけずに、偉い人が整えてくれる。そんな、美味しくて、楽なことはこの世にはありません笑

 

残念ながら、今の会社は「先生、あのね」が横行しています。それは現場のボス的な親分がいるからです。これはとても危ういと私は思います。みなさんが自分で物事を解決しようと思わない。彼に解決してもらおうと声をあげる。それで済んでしまいます。この状況を変えないと発展は無いなぁと感じてしまいます。

 

幸運なことに、私の子どもが通っていた幼稚園は違いました。先生に言いつけても解決してくれません。子ども達で話し合いをさせます。納得するまで。とても時間がかかります。それでも、話し合います。時にはオトナも混ざります。当人たちはめんどくさいと思っていることでしょうが、失敗しても成功しても、とてもよい経験を得ていると思います。理屈で正しいヤツが必ずしも勝つわけではなく、不合理でも押しの強い子供が勝ったりしますが、それはそれで味わい深いです笑

 

幼稚園と比べるのもどうかと思われるでしょうが、こんな会社でありたいなと最近思っています。気に食わない・納得できないことがあれば、相互に声を上げ、納得いくまで語らう。

 

そうだとすると、役員の私はトラブルにはあまり出て行かない方がよかったりするのでしょうね。