manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

フォローさせたいリーダー

みなさん、こんにちは。

 

4月に新たな期が始まり、2ヶ月が経ちました。新任の部長のみなさんも2ヶ月経験し、部長としての自分に足りないことが見えてきた方もいれば、一生懸命頑張っているので自分は大丈夫と思い込んでいる方もいます。前者のみなさんは、自分で気付いていることが何より大切で、一歩前進しています。一方で、後者は少し難しい状況です。自分では大丈夫と思っている所に対して疑問を投げかけないといけません。

 

優秀であるが故に、部下である課長の足りないところが気になります。自分だったらこうして上手く行かせるという仮説があります。このこと自体は悪いことではありませんが、それをストレートに部下に伝え、部下に従わせよう(フォローさせよう)とします。老練な課長であれば、「めんどくせーな、こいつ」と思いつつも、表向きには従います。何だったら、さすがですね、という言葉を付けるくらいのことも簡単にできてしまいます。そういう課長を指して、彼はよいと評し、一方で自分の指示に対して忠実でない部下に対し、言うこと聞かないからあいつはダメだと評しています。

 

ご自身が部下の数だけ細胞分裂して、課長を担うことができれば、このスタイルでも上手くいくかもしれません。ですが、部下のみなさんは一人ひとり異なる経験を持ち、スキルを身につけ、周囲との関係性も自分たちとは違うはずです。百歩譲って、こうすれば上手くいくという仮説が正しかったとしても、実行力が違うわけですから、上手にできるわけがありません。ですが、優秀な上司ほどそこに気付けません。俺の言う通りにしているヤツが優秀で、そうじゃないやつは愚鈍と評してしまいます。

 

これを部下側から見ると、成果が出ようが、仮説があろうがなかろうが、上司の言うことに対して適当に仕事をしているように見せれば評価をしてくれるわけですから、こんなにやりやすいことはありません。何だったら、上手く行かなくても、上司の指示通りにやっていて上手く行っていないので、仕方ないですねぇ、という雰囲気も出せるでしょう。上司の指示をこなすことが仕事な社員が多い組織が果たしてよい組織なのか。すこし立ち止まって考えれば、どちらがよいかは自明の理です。ですが、ご自身が優秀で、仕事ができる社員であればあるほどそうしてしまいます。そうして成果を出してきたわけですから気持ちはわかりますが。

 

話を戻して、優秀な課長であったメンバーほどこの傾向が強くなってしまいます。そして、優秀な課長の目線で部下の課長を評論するわけですが、これはマネジメントでもなんでもありません。部長の仕事は何なのか、マネジメントする人(課長)をマネジメントするのはどう言うことなのかを問いかけることで、物差しを当て直したいと改めて感じました。