manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

先生とクラスと通知表

みなさん、こんにちは。

 

小学校と中学校の頃、みなさん通知表をもらっていたと思います。通知表は、「学校等が幼児・児童・生徒の教科の成績や日常生活の記録などをまとめ、幼児・児童・生徒本人及びその保護者へ通知するための書類」とのことです。

 

「落ち着き」についての評価欄があり、私はそこの評価点がいつも低かったことを覚えています笑。今にして思うと、そもそも何故「落ち着き」が評価項目??なのかに疑問を感じます。そして、いくつかの評価に納得できない思いをしたことも記憶しています。

 

と、ここまで書くと、わかりますね。はい。評価の話です。みなさんは「みなさんの評価者」が誰なのか、「どのように評価されているのか」をご存知でしょうか。

 

経営企画時代の話です。社長が「俺なんかにアピールしても全く意味がないのに」と呟いていました。ふーん、そんなもんなんですか。と、当時は思っていましたが、確かにそうです。ボーナスの額も、来期に昇進するかも、ほんの一部の方以外に社長は関わりません。

 

また、評価対象が必ずしも距離の近い人とは限らない場合もあります。ある役員が呟いていました。「社長から役員を任命されたんだけど、オレのこと知らないって感じだったんだよね。なんだかなぁ。」と。その時はその時で、そんな人事誰が決めてるの?と思いました。役員の人事って、社長が決めてるはずじゃないの?と。

 

さて、通知表の話に戻ります。人事制度上、賞与の額の決定や昇進の基準については書き物とルールがあります。とはいえ、運用するのは人なので、人の特性だったり好みが出てしまいます。厳しい上司と甘い上司で差が出ます。また、母集団がどういう集団なのかも影響します。優秀な人達の集団なのか、それともそうではないのか。

 

だとすると、思いませんでしょうか。上司がどんなタイプなのか、自分の属する組織がどんな集団なのかによって、自分の評価が変わるのではないか?と。

 

そうなんです。上司により、望む行動は変わります。そして、よくできました、の基準も様々です。集団に属する人々の能力の高い・低いで、評価の基準も変わります。相対評価ですね。会社の評価はこちらの比重が大きいですね。どうしてもそうなってしまいます。ということは、先生とクラスによって、評価が変わる。通知表の◎が多いかどうか。

 

ただ、これが全国模試や学校の生徒会長となるとどうでしょう。本当に学力が高いかの絶対評価となります。自由市場、競争市場なら、絶対評価の世界ということですね。ただ、世にそのようなものが存在するのかどうか、私にはよくわかりません。

 

組織への在籍期間が一定であれば、どうしても下駄をはいた状態での評価になると思います。会社が変わるのは、サッカーでいうと、チームが変わるようなものです。サイドバック攻撃的であることを求めていたチームから、とにかく泥臭く守ってほしいと期待するチームでは求められるものも違うでしょう。周りへの理解も違いますね。

 

「転職してもそんなにドラマチックなことは起きない」と某巨大企業の副社長まで務められた方が言っていたことを思い出しました。新たな環境に適用し、そこで実力を発揮するまで含めての実力で、なかなかそこまでの実力のある人はいないということでしょうか。そして、それは企業の通知表には現れることのない力なのかもしれません。その点を評価項目に加えても、今の組織においては、何のメリットもありませんね笑。