manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

学びの特性

みなさん、おはようございます。

三連休も最終日になりました。U22は残念でしたね。悲しい。この負けを糧にできるか、正念場です。頑張って!そして、今日は高校サッカー選手権の決勝戦です。楽しみですね。

 

前回は、階層別研修の詳細企画とその実行への伴走を決めたこと、実行の際に、自分を知ってもらうための工夫をしたこと、あとは講師の皆さんに神頼みしたことを紹介しました。

 

結果をざっくり言うと、研修そのものはかなり盛り上がって、受講者の評価も高く、その後の行動変化も見られました。もっと広げましょうと言う意見も出ました。大変有難い。受講者の皆さんも主催者(私)も、実施してよかった。いい思い出になりました。

 

と、ここで終わってはもったいないので、振り返りをしましょう。私は「振り返り」をとても大切にしていて、折に触れ、分析的に振り返っています。部下育成でも振り返りをよく使います。自分達が取り組んでよかったことや、それはどうして成功したのかを振り返ります。「振り返り」の効能は別途お話するとして、今回の営みを振り返りましょう。

 

さて、私は「学び」には特性があると思っています。一流大学から一流企業へご入社され、その環境に長くいらっしゃる方は、インプットとしての「学び」を大切にします。そして、それがとても得意なように感じています。学校の勉強で鍛えられたのでしょう。その延長で学びます。そして、研修の場が与えられることにも、ある程度は慣れています。一方で、使う機会が身近になかったり、たとえ使ったとしても、いつもの仕事の仕方と違う場合は、上司や同僚からいつものように戻すように指導が入ります。「知ってます」→「でも、日頃は使ってません」→「身に付いていない」→「いざ、やってみようとしても、できない」→「でも、記憶はされている」→「ごく、まれに思い出すくらい」、こんな連鎖です。お金かけているのに、この展開は本当に悲しい。

 

逆の例として、コンサルティングファームについて、取り上げます。過去、コンサルティングファームの若手向けの研修に受講者として混ざったことがあります。それはもう、すごくギラギラしていました。目が違います。仕事で成果を出す、そのために食えるものはすべて食べ、自らの血とし肉とする意欲と行動がハンパないです。「学び」もすごいし、試して、失敗して、自分に合うスキルはドンドン身に付け、そうでないものはドンドン捨てて行くのでしょう。(もちろん、個人により、差は大きくあると思います。)

 

ということで、大手企業やコンサルティングファームは、学習意欲の高い集団なのだと思います。今の会社がそういう状況だったとしたら、今回の研修は少し異なる反応になったでしょう。

 

研修実施前に、各種のヒアリングをして、そもそもあまり研修が実施されてないことを知りました。研修の事前と研修実施中の観察で、こんな特性かなぁ、と感じだことを以下に記します。

 

・仕事外ではあまり勉強していない

・そもそも上司からもあまり指導を受けていない(し、部下育成もしていない)

・とても実践的で、理論や理屈をあまり重んじていない

・自分達の風土やこれまでのやり方を好む

(それが当たり前だと思っているので、あまりそのことに気づいてはいない)

・新たなスキルを習得し、行動を変化させないといけないチャレンジを強いられているメンバーが少なからずいる

 

ダイヤの原石、未開発という感じですね。ですので、研修というインプットそのものは有効なはず。あとは、コンテンツの良し悪しと妙なアレルギー反応を誘発しない工夫があれば、「学び」と「習得」に入っていくはず。

 

研修のコンテンツが実践的な方に振れていた点と単純におもしろかった事もよかったのだと思います。まて、押し付けではなく、研修の内容を活かせば、職場の活性化や仕事の品質が高まることを受講者の多くが感じてくれたのだと思います。加えて、私からの研修前のプレゼンテーションや研修後の総括をしたのも何かの役に立ったのかもしれません。自画自賛ですが、役に立ったと思いたい笑。総括では、しつこいくらい「使ってみましょう」と言いました。困っているほど、その後活用したとうれしい連絡をいただきました。

  

皆さんは「リーダーシップは環境に依存する」ということを何かで聞いたことがあるかもしれません。同じように、研修も「その集団の学び特性」に依存することを理解できた営みだったと振り返りました。