manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

ランクアップとレベルアップ

みなさん、こんにちわ。

 

昇格面談のシーズンです。以前は面談なんかで人が評価できるのかいな?と思っていましたが、何回も繰り返していますとそれなりに分かるようになってきます。そんな気がしているだけかもしれませんが笑。

 

今回5名の面談をしました。プレゼンテーションと質疑で評価されます。そもそも、何がどう評価されて、合格なのか不合格なのかが受講者からすると明確でないかもしれません。例えば、管理職登用ということであれば、これまでの実績がというよりは、管理職となった後に会社に貢献してもらえる資質があるかどうかを確認させていただくことになります。

 

人事制度の検討を通じて出てきた概念に「卒業要件」「入学要件」かがあります。皆さん、小学校を卒業すれば、中学校に入学する資格があります。大学は入学試験を合格しないと入学できません。前者が卒業要件で後者が入学要件になります。

 

管理職試験の話に戻りまして、管理職の登用判断を卒業要件とすることも、入学要件とすることもあると思います。こういうことができているから、管理職だよね。となるのか、今後、成長していくことができる資質が認められるから、管理職だよね。なのか。

 

今回、面談を実施し、評価者のコメントを聞く中では、どうにもこれがはっきりしていないような感じました。人によっては、入学要件で話しているし、卒業要件で話している人もいました。あとは、「要件」そのものがはっきりしていない。

 

評価者の一人の頭の中には明確な像があるのでしょうが、それが明文化されていなければ、共有されてもいない。うーん。これはよくない。挙句に、最終評価者からは、きちんと育て上げてから、試験を受けさせるようにというコメント。うーん。さらにまずい。

 

今回の5人のうち、評価のあまり高くなかった2人は卒業要件を満たしているので、送り込まれてきたのだと思います。ただ、面接すると資質が感じられなかったと。加えて、その2人を送り出した上司がその資質を理解し、身につくように育てられるかどうかというと、それはおそらく難しいように思います。

 

また、評価のよかった3人のうちの2人もなんだか自分で考えて臨んだというよりはむしろ評価者の望むことを発言していた印象を受けました。これでは企業としてはよろしくないですね。

 

人が人を評価するわけですから、多少の好みはどうしても出てしまう。とはいえ、評価基準が明確でなければ、努力のしようもなければ、一部の人が優遇されていると感じられてしまうこともあります。例え一般的な文章だったとしても、評価基準を記しておかないといけないと感じた瞬間でした。

 

今の業務でベストを尽くし、レベルアップはしても、上位のジョブのマネージャーにランクアップできることはありません。ランクアップするには、どのような資質を持たなければならないのか。そのために、どんなことを鍛えていべきなのか。人が育たないと嘆く前に、こういう人材を組織できちんと育てていこうということを明確にして、そういう人材を育てられる人の数を増やさなければなりませんね。