manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

揉め事と問題解決

みなさん、こんにちは。

 

先日のことです。部下たちと話していた際に、私がきてからトラブルが増えましたね、ということを冗談交じりにお話ししていました。その時は笑いながら、運がないねぇと返したのですが、つらつらと考えていると運だけの問題ではないような気がしてきました。もちろん、中には運が悪くて起こっているトラブルがあるのも事実だと思います。

 

まず、環境的に2つの会社がひとつになったわけですからから、潜在的に問題が潜んでいます。それらを解こうとすれば、必ずと言っていいほど揉め事が起こります。例えば、業務のルールをひとつにしようなんて目標をセットしようものなら、もう一方が反発することは間違いないわけです。ということで、業務統合・制度統合周りにはトラブルが多数潜んでいます。代表的な例は人事制度の統合で、結果良くなったとしても、色々な声があがってきます。従業員からみて、改善だったとしても、改善する前の過去の制度に文句を言うわけです。そこにどう向き合うかによっては、トラブルにも発展します。

 

次に、例えば、損益的に厳しい部門にテコ入れしようとしましょう。そうすると、当然ながら、人を異動させたり、場合によっては、他の会社で働く選択肢を選んでもらったりと、なんらかの揺さぶりが入ります。管理者も変わります。マネジメントスタイルの違いも出てきます。これもトラブルのタネのなります。

 

さらには、幹部候補社員の成長のために異動先候補を見つけてきたり、会社機能の強化のために外部や親会社から人を連れてきたりしても、揉め事が起こります。幹部候補社員はいきたくないというでしょうし、外部から人をとった際には、元からいる社員もごちゃごちゃ言います。一方で、外部からの社員も風土理解だったり、制度理解だったりが進まずにうろうろと活躍できなかったりします。

 

つらつらといろいろ書いてきましたが、要するに物事をよくしようと動けば動くほどに揉め事が起こるわけです。それが私の影響力が増せば増すほどに、動かす幅や影響度の度合いが大きくなり、揺さぶりが大きくなり、結果、揉め事の大きさも大きくなってきます。

 

さて、みなさんはこのことをどう思うでしょうか。私はこういうことについては、とてもよろしいことだと思っていまして、それは、揺さぶられ、揺れてぶつかることで、みなさんが自分の頭で考えて、問題を定義して、解決に向けて動こうとするからです。気づきを与える言葉をかけ、発言を求めることで、成長して行くことができます。

 

とはいえ、ご指摘の通り、揉め事の数が多すぎて、ちょっとどうにかならんかなとも思いつつ、物事をよくしていかないと面白くないわけで、私個人の好みで言えば、この状態は実は割と好ましいと思っていたりします。ただ、気をつけないといけないな、と思っていることは、あまりに多くなりすぎると、周囲が疲弊してきますので、自分達の能力を揉め事の数が超えないようにしなければいけないなぁと、感じてはいます笑。名探偵コナン金田一少年の事件簿も大抵の話では、解決する事件は一つづつですね笑。