manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

合理的な判断とチームの一体感

みなさん、こんにちは。

 

昨日、一昨年とバレーボール女子代表のブラジル戦•トルコ戦を応援していました。2戦とも残念な結果に終わりましたが、特にブラジル戦は惜しい試合でしたね。ただ、この経験は必ずみなさんのためになるわけで、負けたことから大いに学んで次に繋げて欲しいと期待します。

 

ブラジル戦の終盤でエースでキャプテンの古賀紗理那選択が試合に出ないままにゲームセットとなりました。インタビューに対し、ご本人は「監督に聞いてください」。監督は「データによる判断」ということで、なかなかしびれる展開だなぁと拝見していました。ご本人からすると「全く納得できない采配」でしょうが、采配に不満を言うのも違いますので、不満はあれど従う他の選択肢はありません。

 

一方で、監督側にはいろいろ悩むところがあったように想像します。確かにデータで言えば不調なのは、分析されていたのでしょう。データは嘘をつきませんから、それは事実です。一方で、データと分析結果を踏まえて、判断をするのは人間でそこには感情も入ります。判断しないと言うのも判断ですね笑

 

監督は試合に出さないという判断をしたわけですので、データと分析結果を用いて判断しています。これは大いに称賛すべき振る舞いですし、この判断結果について評価をする立場ではございません。結果が勝利という形でついてこなかったので、批判や不満も噴出してくるでしょうが、そういったことも覚悟しての決断なのだと思います。勝負師として、勝負を賭けた魂の決断です。

 

その上で、敢えてこの判断について考えてみたいと思いました。これまでチームを率いることを信頼して任せてきたキャプテンをデータと分析結果で試合に出さない判断をしたことで引き起こされるであろう事象です。

 

当然ながら、何を言おうが、キャプテンからの不信感は消えないと思います。一方で、他のチームメンバーは、もしキャプテンが調子悪くてイマイチと感じているメンバーが多ければ、この監督の判断は合理的となり、感情的にどうかはさておき、そういう判断をする監督を信頼できるとなればついて行くメンバーはついて行くでしょう。感情よりも論理、選手の心理的満足よりも結果、ビジネス局面においても適切とされるような模範的な判断ですね。

 

他のチームメンバーに戻りまして、仮にこの判断がおかしいと感じるメンバーが一定いたとしましょう。キャプテンは不信感•不満があるわけですから、これらのメンバーには監督が個々に対話をし、監督の判断に納得してもらうプロセスが大切になります。ここが1番難しく、一方で負けた状態からチームをさらに強くするための一体感を醸成する為には何よりも重要だったりします。丁寧に対応できるかが、人としての監督の腕の見せ所なので大いに期待したいところですね笑