manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

目指すところ

みなさん、こんにちは。

 

サッカー女子ワールドカップのベスト8、日本vsスウェーデンは1:2で敗北となりました。ここまでよいサッカーをしていて、もっとこのチームのサッカーを見たかった気持ちがありましたので、個人的にはとても残念です。ですが、勝負の世界は厳しいわけでして、ここが現地点の実力です。パリ五輪では、メダル獲得に向けて頑張ってほしいと思いました。

 

試合後の選手からのコメント、長谷川唯さんのコメントについて着目したいと思います。「結果がすべての世界で、ここからなでしこが盛り上がっていける風潮のなか、結果を出せなかったのは本当に勝負弱いなと感じます」彼女自身は日本代表の中心選手で、イギリスのマンチェスター・シティで活躍する女子サッカー会を代表するような選手です。メジャーリーガーの大谷翔平さんのWBCでのコメントにも通じるところがあります。この大会を通じて、野球界そのものがもっと盛り上がっていければと。話をサッカーに戻すと、辛口で有名なセルジオ越後さんもコメントをしています。「ベスト8では社会的なフィーバーにならない。諦めずに国内リーグを盛り上げていってほしい」と。

 

みなさんに共通しているのは、目指しているところが個人の成功に留まらず、業界の発展まで視野に入っていることです。もちろん、個人的の成功を追い求めた先にあるのは間違い無いでしょう。業界で最下位のチームの補欠の選手がこの手のことを話しても、相手にされませんね。業界の発展に影響力のある方々が率先してこのような発言をしていき、それに賛同する選手やスポンサーが付いてくることで業界が成長していくわけです。

 

前置きが長くなりましたが、これは企業においても同じだと私は思います。企業を代表するポジションにいる方が自分の私欲を優先した発言をしてしまうと、お客様も部下も白けてしまうでしょう。お客様はこの会社のことを応援しようと思わないでしょうし、部下もこの幹部のために頑張ろうとは思わない。こうして、お客様とも社員とも不健全な関係となってしまう不幸な企業は少なくないでしょう。ですが、偉くなってしまった幹部のみなさんは今の処遇があたり前と感じ、場合によっては、業績がよかったのだからもっと処遇をあげて欲しいと言ってくることもあるでしょう。

 

いやいや、冒頭のみなさんは貰うものを貰っているので、お金に余裕があるからでしょ、と思うかもしれません。少し調べたのですが、女子サッカー選手の年俸はそれほど高くありません。もちろん、処遇が上がることは嬉しいでしょうが、それよりも自らの研鑽と発言を業界が発展することを目指すところにセットして活動していくことは先述の幹部のみなさんとは大きく構えが異なりますね。聖人君子だから、ということではなく、本当に心のそこからそれを願っているのだと思います。これは私の勝手な推測ではありますが、そこに使命感や正義感、ましては誰かに言われたからそうしているなんてことは間違いなく無いでしょう。

 

詰まるところとしては、どのようにして自分たちをそう思わせるかが大切です。こうした目線で我が社の昇格面談の様子を振り返ってみると、論理的に正しい、戦略として美しい、というようなことをさも自慢げにプレゼンテーションされてもあんまり心に響かないのもわかります。一方で、熱があり、本当に会社をよくしたい、自分たちのチーム全体の処遇を高めたいと本気で語ってくれるみなさんには賭けてみようという気持ちになってきますね。後者の方が比べ物にならないくらい大切です。と言うところで、冒頭の話に戻りますと、女子に限らず、サッカー業界の発展を応援したいと改めて思い至った次第であります笑