manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

適切に「走る」ために

みなさん、こんにちは。

 

部長職のみなさんに対して、部下・上司・同僚からの声を聞き、今後について考えるワークショップを実施しました。今年度、2年目の部長のみなさんに対してです。個々に色々な景色はあるのですが、総じていうと、なぜか自分たちは「できているはずだ」という感触を備えています。確かに、みなさんそれなりに優秀な課長だったから部長になったわけで、その優秀な自分たちは「できている」と思うのは自然といえば自然なのかもしれません。

 

話は横道にそれるのですが、最近になって、「走り方」をネットで調べる機会がありました。子供たちと一緒にジョギングする際に、子供たちが地面に足をバンバン音を立てて叩きつけて走るのを見て、おかしいな、これ、と思ったことがきっかけです。ですが、いざ調べてみると、私自身の走り方も思っているほど適切ではありませんでした。走るという行為は元来、誰かから何かを習わなくともそれなりにできてしまいます。ですので、みなさんの走り方は自然なまま・ありのままであるのですが、より速く走ろうとするときちんとした走り方があるのだということを今更ながら理解することができました。

 

さて、話を本題に戻しまして、部長についてです。部長に限らず、課長も社長も同じなのでしょうが、誰かから直接こうすべきなんだよと、徹底的に教わることは少ないでしょう。たまたま直前にそのポジションだった方が担っていた役割を自分なりになぞってみる。それが誰からも文句を言われる訳でもないので、そのまま「できている」と思ってしまう。逆に言うと、それで「本当にできている」のであれば、全ての会社はもっと雰囲気がよくて、成長に向かっていくでしょう。

 

ということで、適切なタイミングで適切な角度から、周囲の反応を基に振り返りを入れていくことが大切になってきます。ですが、この振り返りが曲者でして、これまで普段通りにいることに誰かから何かを言われたことがないわけですから、「そうですね、わかりました」と受け入れることができません。「いやいや、私は普通に走れてますよね」と反応するのが普通でしょう。ですが、その走り方が「部長として」はチューニングする必要があることになかなか気づけません。それで過ごせてしまうことも、事態をさらに悪くしてしまいます。

 

自分と同じ役職のみなさんが日頃何をしているのかを知る機会も少ない。一方で、上司はつきっきりで指導するわけでもない。部下は上司なんだから、中間管理職として自分たちに乗っかっているだけではなくて、自分たちの役に立つことをしてほしい。ただ、それはストレートには伝わらない。などなどの状況を踏まえると、これまで活躍していた課長での走り方とは異なる部長の走り方を身につけることが大切になってきます。ただ、ここに正しく向かえない。この不適切な流れを整流化することが大切なのだと改めて感じた次第であります。