manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

会社の去り方

みなさん、こんにちは。

 

業界柄、どうしても退職を願い出る社員は出てしまうのですが、「あ、よい去り方をするなぁ」と思う社員にはなかなか出会えません。メールが来て、挨拶に来て、頑張ってね〜と声をかけられればまだよい方です。多くの場合は、挨拶も何も無く、スルッと辞めていってしまいます。

 

不満で会社を去る場合は、処遇されていないことに何らかのやるせない思いがあるのでしょう。アレがダメこれがダメと伝えてくれるのはよいのですが、ではその不満を解消するためにみなさんが何かしたのかと言うと、そうでは無いことが多いです。また、自己評価と周りからの評価に差があり、自分はよくできていると思っていても、部下から上司から見るとそこまででは無いこともあります。昇格できないことに不満を持っているケースは多くの場合はこのパターンのように思います。

 

ついでに言うと、去り方がイケてないことが多く、お世話になった方に仁義を切ることなく、適当に済ませようとしつつも権利を主張しています。上司に辞めます!やりたいことがあるんです!と正面から言えずに、ついでに言うと、転職支援などを受けたいにもかかわらず、「助けて欲しい」と真正面からお願いすることもできていません。

 

そんな辞め方でホントによいの?と思うのですが、ご本人は会社に不満があるのか、むしろ怒っていたりします。確かに転職支援制度が定められていて、制度を活用する権利があるのはその通りです。ですが、辞めるからには今いる社員になんらかの迷惑はかかってしまいます。それなのに、気持ちよく「制度を使ってよいよ」と言わせるには誠意しかないと思うのですが、どうしてもそこがそう向かわないわけです。

 

自分は頑張って来た、成果を出してきたという自負があるのは当然でしょう。自負があるのはもちろんよいと思います。ですが、それが周囲から評価されないのは何故なのか。もちろん単純に活躍を見てもらえてない不運もあるとも思います。ですが、それも含めて文句を言ったところで仕方のないことです。

 

そんなことよりも、これまで一緒に一生懸命に働いてきた仲間との絆をどう考えるかの方がよほど大切です。ひとりでよい仕事ができるわけではありませんので、助けたこともあれば、助けられたこともあるはずです。そこで培われた関係性を全く捨ててしまって、次の職場で一から構築して、同じように活躍できれば、それは逆に奇跡だと思います。

 

よいときも、苦しいときも、難しい仕事に共に立ち向かってきた仲間、特に上司に無礼に砂をかけて、辞めてしまうような方はどんなに優秀だとしても、次の職場で活躍するとはとても思えません。辞める時や異動する時には、去り方に作戦を持ちたいなぁと思う今日この頃です。