manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

種まきと収穫

みなさん、こんにちは。

 

昨年度の昇格面談で不合格となった社員が何人かいまして、再チャレンジの場がありました。そのうちの一人が昨年度に私がフィードバックしたことを覚えてくれていて、それはどういうことかを考えながら一年間を過ごしてくれたということでした。おぉ、すごい。

 

その方と、日頃、近い関係で仕事をしているわけではありませんので、素晴らしく何かが良くなったかどうかは定かではなかったりします。ですが、その方がひとつ手に入れた大きな能力があると思いました。それは「自分を振り返る」ようになったことです。

 

その方はとても優秀で、能力としては一段上の職位になっても、そんなに変ではなかったのかもしれません。ですが、最近流行りの言葉で表現すると「猪突猛進」で、周りが見えておらず、また、周りからどうみられているかもあまり考えていない、そして、その結果、自らに対する振り返りもしていない。人生はまだまだ長いわけですので、ここで少し立ち止まって、考えてもらうことを選んだわけです。

 

当然、本人は納得できるわけがありません。不合格のフィードバックの当日は明らかに不満気でしたし、態度もよくはない。言いたいことを言われたようにも思います。ですが、このまま不貞腐れるのももったいない。それなりに時間をかけてじっくりと話したように記憶しています。

 

若い頃の私も同じでしたが、きっと受け入れられなかったことも多かったでしょう。ですが、そこから気になる言葉を書き留めて、記憶にとどめ、わからないのも悔しいので、その意味であったり、自分の行動や発言はそれに照らし合わすとどうなのかを考えてくれたのでしょう。このことがとてもよく伝わってくるよい受け答えが面接ではありました。

 

フィードバックする側とすれば、その場で不満気にされて、そこらから先にどう過ごしたかがわからない、そんな状況が多いように思います。今回、昨年に蒔いた種がそれなりに芽吹いていることを見れたのは暁光でした。かく言う私はフィードバックを詳細に覚えているわけではありませんが、その場によーく考えて望んだことは記憶しています。心がしんどかったわけですが、頑張ってよかったということでしょう。

 

さて、この話には続きがありまして、同じようなタイプで今回不合格の判断となった別の方が新たにいまして、同じようなフィードバックが必要だねと言うことになりました。誰がやるの?となりまして、まぁ、私から話すのがよいんだよねとなり、今後、そういう機会を持つことになるでしょう。

 

この手の話の難しいところは、今回、うまくいったから、次もうまくいくわけではありません。フィードバックして、それが気に入らずに辞めてしまうかもしれませんし、また、まったく内容が入っていかないこともあるでしょう。そして、それなりに向かい合って言葉を尽くし、高めてほしいことを伝えるのはとてもしんどい営みです。心がしんどい。ですが、稀にではありますが、こうしてきちんと芽吹く方もいます。これはとてもうれしいことです。ですから、しんどいですし、成功確率が必ずしも高いわけではありませんが、心を燃やしてでも、こういう取り組みに挑むわけですね。繰り返しますが、しんどいんですけどね笑