manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

成熟と向上心

みなさん、こんにちは。

 

新年あけましておめでとうございます。年末年始と少し時間があいてしまいました。何かに忙しくしていたわけではありませんで、ゆっくりと時間を過ごした年末年始でした。

 

さて、年も明け、4月以降の来年度について考える時間が増えてきました。いろいろと意見を聞く機会が増えていまして、とある幹部の発言が気になりだしました。

 

以前から、少し問題のある発言をしてはいたのですが、最近では揉めるシーンも少なくなってきたこともあり、改善してきたと思っていた矢先のことです。何かというと、要するに「気に入らない」、だから「やれと言われればやるが、自分は腹落ちしていない」と言う主張です。役職が高くなければ、それほど問題にはならないのですが、立派な幹部社員です。

 

偉くはなりたい、評価はされたい。でも、少し子どもっぽい。自分の意見が通らないと、途端に悪口を言い始めます。また、八方美人である人に言っていることと、他の人に言ってることが180度違います。加えて言うと、自分が正しいと信じて疑わない。悪気があるわけではないので、さらにタチが悪いわけです。

 

知識やノウハウの話であれば、研修などで補っていくことはできるでしょう。ですが、子どもを分別のある大人にしていくのはかなり骨の折れる活動です。当人は40代半ばのオトナですから、他人からのその手の教えに対して「なるほど、そうですね」となれば、それは奇跡でしょう。

 

言ってしまえば、知識の差、視座の差、視野の差からから意見の相違なのですが、最初はこうした差による反発かと思っていましたが、どうやらそうではありません。対話が成り立っていませんので、他者の立場はどうなのか、意見はどういう理屈であるのかを、全く考えていないように見えます。

 

思春期の反抗期を経て、自分の世界と他者の世界の存在を深く理解して、他者の世界に影響を与えるのは簡単なことではないことに気付きます。ですが、その彼は一方的に意見を発して、聞かないこちらが間違えているという主張です。

 

一方で、向上心は非常に高く、何が評価に繋がるのかは非常に敏感です。なので、評価に繋がる価値観を備え付けていけば、もしかするとなんらかの変容があるかもしれません。ですが、それは形式的な変化であり、本質的に大切な大人への変容ではおそらくありません。

 

親子の関係であれば、見捨てることはありませんが、会社のメンバーであれば話は別です。ですが、一度は向き合って、質的変化を促す働きかけをしてみることが義務であると思います。考えていることが120%うまく行ったとしても、成功するかどうかはわかりませんが、まずは真摯に取り組んでみたいと思っています。