manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

オープンに止める

みなさん、こんにちは。

 

先日の個人フットサルに参加した際の出来事です。参加者のひとりが事務局からトラップについてアドバイスを受けています。トラップする際に、次のプレーがしやすい位置にボールを置こう、という内容です。足元にピッタリとボールを納めるのではなく、右に動くなら右側に、パスを出すなら蹴りやすい位置にボールを置く。いわゆる、次のプレーにオープンとなるように止めるプレーです。

 

このトラップの前提として大切なのが、周囲の状況をどれくらい把握しているかです。右側が詰まっているのに、右にボールを動かしても仕方ないですし、前から敵が迫ってきているのに大きく蹴る前提でボールを止めてしまうと奪われてしまいます。ということで、オープンに止めるの前に状況判断。もう少しいうと、状況判断の前に自分のところにボールが来る前にどれだけ首を振って周りの動きを見ているかも大切ですね。

 

さて、前置きはこの辺りにしておいて、仕事の方に目を移しましょう。仕事上のパスは上司からもらうことが多いでしょう。当然ながら、上司は部下よりも視野が広い。このパスは右に動かして欲しいと思っても、部下の狭い視野ではとにかくトラップするだけで精一杯、なんてシーンもあるでしょう。そして、次から次に仕事のパスが来て、新たに受け止めて、できたものから上司に返す。こういう光景もあるように思います。

 

一方で、上司の側からすると、いやいやすぐに返してくれなくてもよいから、もう少しじっくり考えてほしい。もしくは、パスを上司である自分に返すのではなく、他の同僚と一回パス交換をしてから、自分に戻して欲しいと思っているかもしれません。場合によっては、自分でボールを運んで、シュートを打ってほしいこともあるでしょう。

 

一方で部下は周りも十分に見えていませんし、上司の意図もあまり理解できないでしょう。逆にいうと、何も言わずにこれができているとすれば、それは奇跡なのか部下が超優秀なのか、どちらかです。ということで、上司はなるべくパスを受け取った部下がどのような反応をしているのかを観察し、適切なコーチングをしてあげることが大切でしょう。このパスは余裕があるから、ゆっくり考えてよいよ。もしくは、このパスは時間がないので、迷ったらすぐに自分(上司)に返してほしい、などなど。

 

こういうパス交換を重ね、ある程度仕事が捌けるようになると、上司からの仕事のパスを部下もオープンに止めることができるようになるでしょう。ということで、冒頭の話に戻すと、「オープンに止める」という概念は理解できたとして、それを実際のサッカーの中で実行していくには、それなりの経験が必要ということになるでしょうか。一度、できるようになると、プレーの幅が広がるので、「オープンに止める」はお薦めであります。