manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

ご指摘いただくことの効能

みなさん、こんにちは。

 

先日、とある部長と会話していた時のことです。資料のレビューや業績評価の面談の際に、部下にどんだけ指摘してやろうかと待ち構えていたところに、いやいやそうではなくて、よい点を見つけてあげるんだよ、という指導は自分にとっては革命的だったということでした。

 

なるほど。確かにダメな点を指摘すれば、理由はよくわかりませんが、なんだか自分の方がえらくて、仕事をしている感じになります。上司は偉いと思っていれば、その気持ちは満たされますし、至らないところを指摘すれば自分のことを賢いように感じることもできるでしょう。

 

ですが、その発言で満足するのは上司のみで、部下が「ご指摘ありがとうございます」という反応だったとしても、その多くは忖度でしかないでしょう。中には本気で指摘をありがたいと思う人もいるでしょうが、それは上司のコメントがとても上手なのか、部下の人間ができているかのどちらかでしょう笑

 

話を本題に戻しまして、かく言う私も上司になりたての頃はダメなところを指摘しまくっていたので、気持ちはよくわかります。ですが、仕事な訳ですから、上司が自分の気持ちを満たすことが目的ではありません。仕事で良い結果を出すことが目的で、そのためには部下も頑張っている状態が望ましい。だとすると、指摘やダメ出しで部下の気持ちを挫くことには何の意味もありません。

 

そうなると、できている「よい」ことを捉えて意味合いを言語化して、それを再現しようという気にさせてあげることの方が100倍効果的でしょう。ですが、多くの職場ではダメ出しをして、禁止行為を増やして、どんどん身動き取れなくしてしまう。こんな不幸なことはありませんね笑

 

ただ、過去よりそういうやり取りの中で仕事をしてきたわけですので、この流れは簡単には変わりません。多くの会社で存在しているわけですので、割り切って、この「ご指摘」の効能を捉えるとすれば、「当事者になってもらう」ことでしょう。

 

何やらありがたいご指摘を取り入れて、感謝すれば、指摘した側からすれば、アイデアが取り込まれていったと映ります。それがたとえ誤字脱字であったところで、自分の言うことを聞いていると言う状態は仲間にしてやっていると言うことになる場合もあります。

 

大企業において社内で調整していく上では欠かせないテクニックではありますが、まぁ、本質的には価値を生み出せてないことは変わりありませんね笑。と、ここまで書いて、そう言えば、私は過去上司より「よいだし」をしてもらったことはないことに気付いてしまいました。もしかすると本質的なところで「よいだし」の効能がわかっていないかもしれませんが、よいところを言語化することは続けていこうと思います笑