manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

学ぶ順番

みなさん、こんにちは。

 

先日、サッカーのチームでサイドバックのチームメンバーに「絞る」概念について伝え、逆サイドにボールがある際には中央にポジショニングすることをお願いしました。きちんと伝わったようでポジショニングが劇的に改善したと思うのですが、逆に絞り過ぎているシーンも見られまして、伝える順番について少し間違えたようにも振り返っています。まず、陣形で守る、敵との位置関係を見て、誰がどのポジションを取るべきかを考える、見えてるメンバーが見えてないメンバーをコーチングする(動かす)などなど、知るべきことはたくさんあります。「絞る」はわかりやすいので、スッと入っていったのだと思うのですが、守ることをもう少し複合的に捉える事ができるとよいように感じました。

 

さて、仕事の方に話を移しますと、こちらも同じように学ぶ順番が大切なことがあるように思います。例えば、ある部門を率いることになったとします。自分はマーケティングの専門家だったり、培ってきた経験があるとしましょう。そうした際に、まず、自社の製品だったり競合との優劣だったり、チャネルだったり、市場成長だったり、自分の知識と経験を基にどのように任された事業を組み立てていくかを考えることが多いのではないかと思います。

 

一方で、自分のいる会社や組織はその手のことを理解できる人たちで構成されているのか、もしくは、立てたマーケティング戦略を実行できる能力があるのか、もう少しありそうな例で言えば、そもそも信用してもらえるのか。ある部門を率いることになった際に最初に学ぶことは、どのような人たちで構成されているのかを観察することのように思います。少し足すと、その方々の人間関係を知っておくことも大切でしょう。

 

部門長たるもの組織を指揮するわけですから、自分の命令がどのように伝わっていくのか、そもそも正しく伝達されていくのか。その前に知識や学力は一定の水準に達しているのかどうか。このあたりも理解しておくことが大切だと思います。論理的に正しい事が、適切に伝わり、実行されていくような組織はむしろ稀でしょう。

 

組織は人の集団ですので、率いることは複合的であり、冒頭の例のようにある意図を持って伝えたことが、こちらの意図したように完璧に伝わることはあり得ません。ですので、一旦受け止めてくれたことに対して、意味を足したり、できたことを確認したり、自らの気づきを確認し、理解を深めていくようなアプローチが大切なのだと思います。と言うことで、サッカーについては、伝えたメンバーに対して、振り返るところから会話をしてみたいと思います。