manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

区切ること

みなさん、こんにちは。

 

新年度が始まりました。新たな年度が始まるにあたって、今年度はこういうことに注力しよう、こういう一年間にしたいなぁ、と思いをはせるわけですが、その前に、区切りをつけたことが一つあります。幹部社員の1名に退任いただき、新たな幹部社員を招き入れたことです。本件について、大小さまざまな対応すべき事項があって、都合半年くらいは準備に時間を費やしました。

 

思い至った経緯は色々あるのですが、一番大きなきっかけは、本社の副会長と会話をしている際に「悩んでいる」と相談してした際の回答でした。「それは対処した方が絶対によい」という言葉でした。これがずーっと心に残っていた中で、今度は別の会社の社長と面談した際に同じような相談をしたところでも、「対処した方がよい」ということでした。セカンドオピニオンも同じです。うーん。そうなんだと思いつつ、決心が付かずにぐずぐずしていたところに、人事のきっかけがありました。一度決めたあとは転がるように進んで行ったのは本当に幸運でした。

 

その2人の社長経験者は、どうして同じようなコメントをしたのでしょうか。確かに、象徴的な人事でもありますし、社員が見ているわけですので、影響度は大きいと思います。ですが、そちらは副次的なのもなのだと私は思います。

 

リーダーが会社を変革していこうと考えた際に、一番協力を得たいメンバーは会社の幹部なのだと思います。その方々が「うーん、ちょっと違うなぁ」ということでは、やろうとしていることのほとんどが進まない。このことが一番大きいと思います。推進力が自分の近いところで削がれるのはまずいわけです。

 

もちろん会社の状態にもよるのでしょうが、我々は統合を経た会社です。変革すべきことは山ほどあります。そんな中で旗を振って、こちらに頑張ろう、と言っている傍で、幹部が違うことを言っている。もしくは、のんびりしている。もしくは、プロパー幹部と仲違いしている。こういう景色は「会社が本当に本気なのか」と映るでしょう。

 

一方で、2人の社長経験者がコメントしたから進めたのだと言うつもりはなく、私の中に「会社役員はこうあるべき」という像があり、そこにそぐわなかったことも大きかったです。社員のことを考えて、自ら何をすべきかを構想し、その上で、自分の思いを共有し、仲間を増やして変革に向けた活動を回していく。こういう姿を期待していました。一方で、そういうことが簡単にできるほど、会社組織は甘いものでもありません。ということで言えば、一番求めていたことは、「頑張っているか」どうかでしたが、感情的なワダカマリも含めてそこに至れなかったのは本当に残念なことでした。

 

一方で、退任した方のプライドもありますし、人生もあるわけですから、この評価をそう簡単に受け入れられて、満足しておられるわけではないことも十分承知しています。ある意味では、今年度は彼の犠牲の上に成り立っているわけですので、次に来られた幹部が全く同じでは困ります。とはいえ、こちらもそんなに簡単に着地できるわけではありません。ですので、丁寧にコミュニケーションし、大いに活躍していただける環境を整えていきたいと思います。