manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

強い口調とよわい人

みなさん、こんにちは。

 

会社生活でも私生活でも強い口調で攻撃的に主張する人が少なからず存在します。自分の主張を強い口調で言い放って、それが受け入れられないと、不満気に文句を述べて、「だからアイツはダメなんだ、話しても仕方ない」と断じます。世界平和も遠のきますし、そういう方が上司だと大変ですね。

 

少なからず、と書きましたが、今の社会で生活をしていく上では、この手の方々と出会い、一緒に仕事をしたり、生活をしたりする事からは逃れられません。個々人により色々な背景や特性があるので、十把一絡げに括ることはできませんが、この類の方々について少し考えてみたいと思いました。

 

少し情景を共有するために書きますと、「だから、お前はダメなんだ!」ですとか「それは違う!」というようなことを攻撃的な口調で言い放ってくるような人を思い浮かべてください。「うわー、そんな言い方しなくていいのになぁ」という気持ちは一旦、脇に置いて、よくよく冷静に聞いてみると、ダメな理由だったり、違うなら正しいことは何なの?ということの主張が無かったりすることがあります。

 

悪魔が実在しないことの証明が難しいことと同じように、「お前がダメ」であること、「それが違う」ことを証明することはとても難しいことです。何を言いたいかというと、強い口調で攻撃的に言わずに、会話している相手に納得させるためには、コミュニケーションコストがかかりますし、忍耐力もかかります。さらに言うと、こちらの主張に対し異なる主張が返ってきたりします。攻撃せずに、「ダメなこと」「違うこと」を伝えるには、余程の強さが必要になります。

 

ですが、強い口調の方からは、「ダメな」ことの「理由」だったり「違う」からどうすべきという「代替案」が含まれていないことがあります。それは、この「理由」や「代替案」が適切かどうかを論じ合うことを避けたいということのように思います。論じるわけですから、当然、否定されることも少なからずあるわけですが、この強い口調の方は否定されることを好みません。ですので、先んじて強い口調で、論拠や代替案を示さず、断定的な主張をしてしまうことを経験的に学んでいるということのように思います。また、自分に自信がないので、攻撃的になるということもあるのでしょう。

 

話を戻して、では、このような方々とどう付き合うべきかです。どんなに強い口調で断定的であろうが、①論理的にこちらの主張を語り合う、②理由や代替案を聞く、他にも色々な対峙の仕方はあるでしょう。ですが、主張をしようが、代替案を求めようが、彼らは本質的なところで強くありませんので、より大きく攻撃的になり、こちらが嫌な思いをして終わることでしょう。

 

とはいえ、仕事ですので、泣き寝入りするわけにもいきません。そんな必要もないと思います。こちら側に「強さ」と「うまさ」が必要になります。「本質的には強くない」と言うことは、すなわち「よわい」わけですから、「よわい人」と接するようにコミュニケーションを取るのがお勧めです。言葉が過ぎるかもしれませんが、「幼児」や「子ども」と同じレベルでの対話が望ましいと言うことです。「正しくないなぁ」「納得できないなぁ」と思いつつも、まずはその主張を受け止める。その上で、どうあればよいのかを一緒に考えましょう、というスタンスが大切なのだと思います。

 

ただ、「いやいや、それは君たちが考えることでしょ」というスタンスを全面に出してくる方もいますので、そういう際には「いやいや、一緒に考えることで、よりよい方策を考えたいんですよ」と、前に向かう言葉をダメもとでも放ってみることをお勧めしたいと思います。自分たちの子供には忍耐強く向かい合っているわけですので、上司であろうが、部下であろうが、やろうと思えば、みなさんにも出来なくはないわけです。もう一言だけ言うと、子供たちにできて、上司や部下にできない理由は何なのかを振り返ってみると新たな気づきが得られるのではないかと思います。これはまたの機会に考えてみましょう笑