manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

うまく行っているようでうまく行っていないこと

みなさん、こんにちは。

 

先日、とある役員との1on1の際の出来事です。報告を聞いていると、自分はよくしている、うまくやっているという内容が多いです。一方で、彼の周りから話を伺うと、どうやら逆の話が多く聞こえてきます。何のためにやらされているのかわからない。言っていることがよくわからない。指示が曖昧。話が長い。などなど、上げていけばキリがありません。

 

さて、このGAPはどこからくるのかを考えてみたいと思います。自分自身に当てはめて考えてみると、確かにキャリアのある段階までは、うまく行っています/ちゃんと仕事してます/成果出しています、という報告を中心に据えていたと思います。ですが、あるタイミングで、これは自分1人の手に負えないというような範囲にまで仕事が及んだ際には、相談を報告の中心に変えていきました。そうなると、心配事や課題感が話題の中心となり、これらに対してどう立ち向かっていくかの作戦に議論することができます。

 

話を戻して、その役員の方は「うまく行っている」と報告することで、もしかすると自分はきちんと仕事をしているんだ、ということをアピールしているのかもしれません。ですが、私からするとそれは逆に映ります。ウソをついているのか、問題の難しさに気づいていないのかのどちらでしょう。流石にビジネスマンのある一定のレベルに達した方々ですから、ウソを吐くような感じではないでしょう。そうだとすると問題の難しさに気づいていないということになります。

 

そう、確かに周囲の部下たちは、上司の役員の言う事ですので、表立った反論や異論は唱えないでしょう。一方で、ヤレと言われているから、やっているだけ、ということも考えられます。報告だけはきっちり仕上げて、あとはスルーなんてこともよくあります。もしくは機械的に取り組んでいるだけで、何故その営みが大切なのかをじっくり考えた粘り強さや検討を行動に移す際に必要となるモチベーションや決意のようなものが伴わないこともあるでしょう。いわゆる「やったことにしてしまう」そんな行為です。

 

当然、上の方々は指示通りに検討してくれている=きっと真面目に考えて、実行にも移してくれるだろうと期待する。その反面で、検討をした皆さんはあっさりしたもので、その方が忙しくなったり、興味が他のことに移ったりするのを待っています。もしくは、異動した際には、そんな指示があったことすらなかったことにもなりかねません。だって、そもそも活動の意義を感じていないことに加え、自分の魂の活動になっていないからです。

 

このようなことをツラツラと考えていくと、確かに何かを考えるようにとただ単に指示をし、部下が仕事をこなすのを見守っているだけではどうにも何も変わらないでしょう。仕組みや枠組みや物事を教えるといった行為に加えて、本当に自分たちの血となって肉となるような経験・体験が備わらないとダメなのでしょう。粘り強さが必要ですね。