manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

社長の振る舞い

みなさん、こんにちは。

 

社長のミッションについて考える機会がありました。オーナー社長であれば、自分の意志が最初にあって、仕事を取ってきて、部下と分担して、会社を構成していくのでしょうが、グループ会社の社長は期間限定でアサインされた存在ですので、そういうわけにはいかないでしょう。社長となるのは数年間であり、会社の中から昇進していって選ばれた象徴的な存在でもありませんので、なかなか難しいところです。数日間、地味に悩んでいました。

 

答えのないことだと思うので、社長のミッションについての私の考えのありのままを書きますと、自分が社長であるうちに人と組織に働きかけたことが会社の財産となって、着任前よりも着任後の方が強い組織になっていることが理想だと思いました。当然、業績にもこだわりたいですが、着任期間に素晴らしい売り上げ成長と利益創出、ということよりは、もしかすると自分が去った後にも成長感が残っている方が正しいのかもしれません。

 

と、書いたところで、敢えて指摘しますと、これは少しキレイすぎますね笑。実際には、言うことは聞いてくれないが優秀な社員がいたり、面従腹背な社員がいたり、さまざまでしょう。また、業績も、市場環境の変化だったり、コロナだったりで、そんなに思う通りにはならないでしょう。

 

さて、そうした時に社長としては、どんな仕事をするのがよいのでしょうか。具体的に挙げれば、本当にいろいろな仕事あって、営業もできるでしょうし、予算対策を考えたり、改善の指示を出したりと、数え上げればきりがありません。でも、じゃぁ、仕事って何?と問われると、あまりキレイに定義できないのかもしれません。

 

当然、社長とはいえ人間ですから、悩んだり、落ち込んだりもします。成果が出なければ、責任を問われ、首になります。それは嫌なのですが、これをやれば成果が出る、ということが明確に存在するわけでもありません。そして、親会社からはあれも、これもと要求されます。また、社員からの要望もあります。

 

そういう中で、社長として仕事を続け、精神を病まないためには、ある種の「ずうずうしさ」と「軸」が必要なのかもしれません。いろいろうまくいかない際に、この「軸」がぶれると社員から見るととても心配になるように思います。「社長、言っていることが先日と変わってますね」となってしまうと大変です。

 

私自身を振り返ってみると、言っていることが変わっていないかは、とても注意深く「そうしよう」と思わないとできないように思います。特に会社としての公式会議での発言は大切なのでしょう。そういう場で、言っていることが変わったり、会社役員としてあるまじき発言をしてしまったりすると、それは社員に対して違和感を与えてしまいますし、信頼を失ってしまうかもしれません。お客様との局面でも同じですね。ただ、割と無邪気に発言することもあるので、その際には「役員の立場としての発言ではない」ということを添えるようにしたいと思います。

 

話がそれましたが、特に公式の場においては、社長の発言と振る舞いにインテグリティが大切なのでしょう。とはいえ、昨今はメッセージ発信をすることがとても容易になりましたので、この場のこのメッセージはこういう趣旨であると添えるのがよいのかもしれません。いずれにしても、影響力が大きい分、発言や振る舞いには注意が必要ですね。