manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

できるように進むためには

みなさん、こんにちは。

 

レッドオーシャンな環境に身を置く我が社としては、事業構造を転換していきたいと思っているわけですが、これがどうにも難しい。緩やかに変わろうですと、1ミリも変わりませんし、変わる役割を担う部門をセットしたところで、空回りしてしまう。後者なわけですが、どうにもその役割を担ったリーダーがチリチリしています。うーん、どこかで見たな。この光景。

 

過去に私がリーダーを引き継ぐことになったプロジェクトの前任のリーダーと似ています。幸か不幸か私の前任の方は圧の強い方でしたので、チリチリしているオーラも半端なく、部下はビビり、他部門のメンバーは寄り付かなくなり、そして、そのリーダーの方も嫌われることを全くと言って良いほど厭わない。ある意味では最強の推進者です。

 

そこまでの状態ではありませんが、状況としては近しく、他部門のメンバーは「あぁ、これは自分の役割じゃぁないな」だったり、「他のことで忙しいのに余計な仕事が増えたなぁ」と距離をとり、渦に巻き込まれていない様子が見て取れます。程度の大きい、小さいはあれど、まぁ、こんな感じじゃうまくいくはずがないことはわかります。

 

それはそうだとして、この状況を放っておくわけにもいきません。ですので、関わり方と働きかけ方を考えていくべきなのでしょう。まずは、文脈を共有し、みなさんの熱を高めていく必要があります。熱を高めていく際にどうするのか。例えば、大人数に向けてプレゼンテーションをすれば熱が伝わるのかというと、必ずしもそうではないでしょう。おそらく、プレゼンテーションをしている人の温度がMAXに高まりますが、聞いている側はそれほどでもないでしょう。

 

そう、参加している感じが薄く、「全社として」が他人事となっている状態をどうして変化させていくのか。ここのコミュニケーションの作戦がとても大切です。みなさん、よく見ています。腰が据わっているのか、本気なのか。覚悟はできているのか。一つひとつの判断や発言に本気さが散りばめられてきます。「変わらなければばならない」ではなく「変わりたい」と思わせるワクワク感が大切です。

 

さて、これらのことを読んでいただければわかると思うのですが、圧を出して、チリチリしたところで、嫌われて終わるのがオチですね。どうせ上手くいかないかもしれないのだからと開き直って、さぁ、できるように頑張ろうと周りがその気になることが大切です。さて、そうした際には何が大切かというと、この人と仕事をすると「面白そうだな」であったり、「成長できそうだな」と思わせることができるかどうかが実は大切だったりします。

 

書いていて思い出したのですが、昔ある役員が「あのプロジェクトは具体的な結果が出たわけではないんだけど、参加して、とても面白かったんだよなぁ」と呟いていたことを思い出しました。そう、面白い検討に参加して、ワクワク感や充実感を感じて、アウトプットに愛着を感じる。そんなことが、いわゆる変革活動には求められるのではないかと思います。ですので、「しなければならない」や「危機感を煽る」は私としては悪手に映るわけなのですが。なかなかこれがうまく伝わらないんですよね笑。そう、人間ですから、難しいですね。