manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

おそらくこれは進歩

みなさん、こんにちは。

 

先日、社内で対話会的なイベントをやることになりました。生配信ですので、抜かりのないように、当日の司会に私、オーディエンス1名で軽くリハーサルして、さらに、前日に実際に配信した状態でリハーサルをしました。「まぁ、こんな感じかなぁ」と思いつつ、「あんまり指摘もないんだろうな」とも思いながらも、「何か気になるところはありますか」と伺ってみました。

 

まず、先に指摘を入れてくれたのは、体の向きであったり、外形的なところでした。これは聞きやすいアドバイスです。ですので、「わかりました、気をつけます」となりました。で、次の指摘はモゴモゴしていますが、煎じ詰めて、平たくいうと「面白くない」ということのようです。確かに、改めて振り返ってみると、内容的に説教くさいというか、高尚というか。聞いている側からすれば、ありがたいと思ってくれる人がもしかしたらいるかもしれませんが、多くの方はまぁ、偉い人が偉そうなことを言っているなぁと思うでしょう。そして、記憶にも残らず、行動変化も起こらない。これでは何のための時間なのかわかりません。

 

事前に準備した内容を否定された訳ですので、確かに少し傷付きます。ですが、面白くもないし、役に立たないことをするのはもっと嫌です。ですので、1日前ですが、思い切ってカジュアルな方に雰囲気を倒して、本番に臨むことにしました。

 

さて、いざ、本番です。司会の方も、考えて工夫をしてくれたことも相まって、終始、フランクにカジュアルなスタイルでおもしろ可笑しくイベントを終えました。結果としては、かなりの方からの肯定的な評価で、いやぁ、よかったねと、めでたしめでたしなのですが、ここで終わらせるのはとても勿体無くて、うまくいったからこその振り返りが必要です。

 

今回のMVPは、嫌がられたり、煙たがられることを恐れずに「面白くない」と指摘してくれた方だと思います。この方はある意味ではスルーして、忖度して、「いやぁ、おもしろかったですよ。ためになりました。」と言って、気持ちよくリハーサルを終わらせることもできたでしょう。また、カジュアルな方に倒すのもリスクはあります。ですが、自分が会社のためによかれと思うことを正直に言ったことはとても大きいと思います。そういう関係性を作っていることもGoodです。また、他のメンバーも急な仕様変更にもめげず、「やるならうまくやりたい」という姿勢で、最後まで工夫し、努力し、当日、緊張の中で、役割を果たし切ったことも大きいと思います。

 

さて、2年前、私がこの会社にやってきた時に同じことをしようとしても、多分できなかったでしょう。私の能力やトーク力もそうですし、周りも言わない、言われたからやる、そんな雰囲気だったでしょう。それがこういうイベントをこういう形で締めることができたのは、望外の喜びです。そう、はっきりとはわかりにくいことではありますが、おそらくこれは進歩なのでしょう。さて、うまく言語化して、みなさんにもフィードバックしたいと思います。